着物屋をやっています

兵庫県の着物屋 有限会社みさ和の2代目がつらつらと商いに関係ある事ない事書いています

大塚呉服店物語 ①

 

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                             Designed by Yusuke seki

みなさまこんばんは。オオツカです。

 

今日はですねちょっとうれしい事がありまして、

ブログとSNSをはじめて約2ヶ月が経とうとしていますが

いわゆる関係者ではない地元のお客さまに「ブログを見てますよ」と

言って頂きました。え?アレを?

 

全然たくさんの方に見て頂く為の施策や勉強も足りない上に

私の拙い文書をみて「楽しい、楽しみにしている」と。

ありがとうございます!お世辞でもスゴくうれしい。

こういうのがモチベーションになりますしもっと頑張ろうと思って努力

するきっかけになるんだろうな。

 

で、話の中でそのお客さまが

「大塚呉服店ってどうやって出来たんですか?」とご質問。

 

えーと今やってるシリーズ物でいずれ行き着くんですが、あのペースで行くと

あと5回くらいは必要になるしなー。それまで待ってもらおうかなー。

 

いや、書きましょう。

 

その話はそのペースで続けますが先に大塚呉服店書いちゃいましょう

という事で弊社のブランド大塚呉服店の出来るまでを短い期間で何回かに分けて

連続で書いていきましょう!今決めました。

ノリで決めてますがそこはほら、「初心者(ココ重要)」なので。 ←しつこい

 

なので色々と端折りますが今日は簡単に「大塚呉服店」という

着物販売のブランドのご紹介とそもそもの始めるに至ったきっかけまでのお話を。

 

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                       大塚呉服店京都店外観

 

大塚呉服店ルール

 

・取り扱いの着物は普段着のみ

 (イベントなどの時は一部取り扱うかもです。今の所予定はありません。)   

 

・価格は1万円・3万円・5万円に準じた設定の商品で構成する 小物は別

 

・商品のセレクトはあるルールによって取捨選択しテイストを統一する

 また、お客さまに見せるものや販促物まで極力ぶれないようにする

 (こちらは後述します)

 

私はそもそも大塚呉服店という新しいブランドの着物屋をはじめようと

色々行動をしていた訳ではないんです。

京都の東山というエリアにWAKONというお店を妹と開業をさせてもらったのが

今から12年ほど前の話。

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                       WAKON京都店店頭写真

 

取り扱いの商品はリサイクルきもの、洗える着物など多種多彩。

和雑貨や服飾雑貨、生活雑貨やインテリア雑貨。時にはお菓子なども。

非常に幅広い品目を取り扱いました。

理由はなぜかといいますと、

 

” その方がお客さまが来そうな気がしたから ”

 

多くのお客さまに来て頂く中で少しづつ違和感を感じていました。

似たようなお店が増えてきた事、年々来店客数が減りその代わり単価が上がる。

このままで大丈夫か?と。

 

いろんな悩みを抱えながら悶々としていた時に弊社と以前から

お取り引きもさせてもらっている奈良県の麻織物や工芸の卸や直営店を

全国で展開している「中川政七商店」さん。

 

www.yu-nakagawa.co.jp

 

こちらの十三代社長中川淳さんがコンサルをスタートさせたというニュースを

聞き同時に書籍を読んで感銘と衝撃を受けました。

 

という、本がコチラ。

www.amazon.co.jp

www.amazon.co.jp

 

この2冊の本を読んでなにが衝撃的だったかというと、

大きくは2つ。

 

・「ブランド」というものの考え方そのものを非常に分かりやすく解説して

 ある上に、伝統工芸という古い体質の業界の中で自分で実践して結果を

 残し、さらに進化しつづけている。

 しかも自社だけでなく他社の再生まで手がけている。

 

 ・「フォーカスする」という事。

 お客さまを獲得する為にあれやこれやと商品や価格の幅を広げるのではなく、

 最も差別化の出来る見込みのポイントに一点突破を仕掛ける。

 つまり”商品とお客さまを絞り込む”という考え方。

 

 これを読んでいてもたってもいられなくなり、中川さんに突撃しようと

思っていた矢先にあるイベントがあるという情報を入手しました。

 

中川さんが何名かの各種業界の方とユニットを組んで、

ものづくりに関わる方向けにコンサルなどの事例発表をふまえ、

その発表を行なうというものでした。

 

会場は東京ビックサイト会議室。

即申し込みましたがセミナーの存在に気付いたのがすで遅く満席でした。

が、事務局に食い下がってなんとかお願いして予約を入れてもらえました。

100名以上いる受講者の中で着物業界(大げさ)と、自分のお店を

なんとしてでもいい方向に持っていきたいと思ってセミナーに参加しました。

 

それが2012年の2月のお話。

続きます。

 

本日も最後まで読んで頂いてありがとうございました。