着物屋をやっています

兵庫県の着物屋 有限会社みさ和の2代目がつらつらと商いに関係ある事ない事書いています

大塚呉服店物語 ⑤

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                                    Designed by Yusuke seki

 

みなさまこんばんは。オオツカです。

夏日でしたねあっつい。でも、いいGW初日になったのではないでしょうか?

モチロン私はお仕事です。よ。本日も続けて参ります。

 

過去の物語(次回から前回のみにします)

大塚呉服店物語 ① - 着物屋をやっています 

大塚呉服店物語 ② - 着物屋をやっています

大塚呉服店物語 ③ - 着物屋をやっています

大塚呉服店物語 ④ - 着物屋をやっています

 

「一番早い勉強の方法は実際に行って体験をしてみる事です」 

                         中川、山田両氏より

 

 

前回の東京で着物の新ブランド「ドゥーブルメゾン」を見せて頂いてから

いろんなお店を紹介して頂いたり自分で調べてみたりしながら

新しいお店やサービス、飲食のお店などは極力積極的に足を運ぶように

なりました。(現在も出来る範囲ですが継続しています)

 

正直これって、着物屋をやるにあたって関係あるのかな?と思った事もあるんですが、

いろんなお店を見ていく中で形こそ違うけれど共通のポイントが見えてくる

ようになって来ました。

 

一つ目はお店が対象にしたいと思うお客さま像(ターゲット)を

極限まで絞り込んでそのお客さまが最高に心地よいというお店の作りや

販促、サービスに様々な工夫がなされているという部分。

 

二つ目は商品の価格(割引)を売りにせず前述のお客さまの層の為だけに

しっかりとカラーやテイストを絞り込んだ商品セレクトをされている部分。

 

三つ目は行く度にコロコロとテイストが【変わってはいけない部分が変わらず】

安定している事。それ以外はドンドン変えている。

”そのお店らしさ”が失われず継続出来ているという部分。

 

で、この時期(2012.5〜7月)にどこのお店とか見に行ったのよ?

ってそれだけで一回記事書けちゃうのですがキリがないので一部だけご紹介。

 

 

ARTS&SCIENCE 

www.arts-science.com

知っている人は超知っている。知らない人は全く知らない。

「ファッションが自己顕示のためではなく、むしろ日常のための"道具"である。」

この思想でオーナーのソニアさんが日本国内外からセレクト、製造をするブランド。

 

 Aesop(イソップ

www.aesop.com

オーストラリア発のオシャレ石鹸屋さん。香りが素晴らしい。

説明しようとしても表現出来ないので機会があれば店舗でお試し下さい。

全商品店頭で試せます。日本でも最近店舗が増えてきましたね。

レスレクションハンドバームが個人的に超好きです。 

 

GYRE

gyre-omotesando.com

商業施設です。デザイン重視で尖りまくっているそんなお店ばかりです。

 嫌いな人は徹底的に嫌いかと。今でもちょっと珍しいファッションビル。

 

代官山蔦屋

tsite.jp

本やレンタルの蔦屋さんのコンセプトショップです。

売っているのは本だけじゃなく様々なものがあります。

いろんな体験が出来ます。常に何かしらのイベントがあり、お酒も飲めちゃう。

 

などなど有名どころばっかりですが、当時デザインやブランド作りなど

全く不勉強だった私はいろんな衝撃を受けました。

 

さまざまお店で買物やサービスを受ける中で、

今まで自分のお店がやっている事っていうのは

みんなに好かれようとするあまりなんでもかんでもやろうと取り入れすぎて

お店が本当に見せたいものとお客さまが興味をもって下さる物とが

乖離しすぎていたんだと漠然と気付く事が出来た気がします。

今更ですがね。

 

このような体験や打合せの中で現在の「みさ和」と「WAKON」とは別に

新たなブランドを立ち上げる必要があると感じる訳ですね。

 

でもゼロからやるようなお金も時間も商品もないしなあーと思っていたんですが、

 

「全くのゼロからじゃなくて今の資産の中からしっかりと整理をして、

 一つの方向性にまとめて分かりやすくする。それだけで形にはなるはずです。

 ある程度はお金は掛かりますがゼロから行なうよりは格安にブランドを

 立ち上げる事が出来ると思います」と中川さん。 

 

「じゃあ次の打合せに若手ですが非常に才能のあるデザイナーを連れてきます。

 その打合せの中で見えてくるものがあれば進めていきましょう」と山田さん。

 

何もまだ先が見えている訳ではないんですが、

後ろ向きではなくしっかりと前を向いてほんの少しでも進めたような気がした

2012年の6月の事でした。

 

じゃあ次は京都店で。

 

解散。

 

 

最後まで読んで頂いてありがとうございました。