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兵庫県の着物屋 有限会社みさ和の2代目がつらつらと商いに関係ある事ない事書いています

イカす食器、見せたい食器、魅せる食器 前編

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『食器は食器売り場で買うもの』

『食器は食事などで使って仕舞っておくもの』

今はそうではないものも多々あります!

その一例を本日はご紹介。

 

有限会社マルヒロさん

http://www.hasamiyaki.jp

 

長崎県佐賀県の県境、有田焼と波佐見焼の産地の間にある

陶器のメーカー・卸売の会社です。

こちらは当社の「大塚呉服店」のブランド立ち上げでお世話になりました

中川政七商店さんのコンサル案件第一号で元々あったブランドに

「HASAMI」を新たに立ち上げ大成功をおさめています。

 


 

こんな食器なんですが見られた事ありますでしょうか?

 

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いわゆるアメリカンテイストで無骨なデザインのカップやソーサーに

およそこれまでの和食器からは考えられないようなカラフルで明るい色目。

従来『白くて、うすい』がこの地方の焼き物の定番であったため

古くから続く波佐見焼の窯元に製作の依頼をするもベテランの職人さんからは

「こんな色は商品にならないB級品だ」

「こんなものが売れるとは思えない」

と最初は酷評を受けていたそうです。

 

ですがその後出来上がったHASAMIシリーズを

さまざまな展示会などで発表をし

さまざまな業種のバイヤーに支持を受け

さまざまなお店や場所での販売が広がることとなるのです。

 

いわゆる食器の専門店以外では

たとえば、

・アパレルショップ

・インテリアショップ

・コーヒーショップ

・本屋

・各地のお土産ショップ

・ファッション商業施設

・飲食店

・美術館、博物館のショップ

・家具屋

などなど切りがないほどの種類の業種に展開しています。

 

これってスゴイことじゃないですか?

 

自分の業界自体が衰退期に入っている

いわゆるライバルは多く技術力も日本一というほどでもない

そもそも波佐見焼自体そんなに知名度がない

 

商品のスペックや伝統工芸を押し出して今までと同じ売り先に

毎年新商品を開発してカタログを作り営業や展示会を行う。

そうではなく自分の強みを再確認して取りまとめ種類を減らし

厳選された外部の協力者と共に自ら行動をする。

そしてなにより

 

売り先、お商売先を変える 

 

これが一番の成功要因だったかもしれませんね。

 

我々着物業界も着物好きな方、着物を知っている方のみをターゲットに

日々消耗戦を繰り返しているのが現状です。

今や業界の小売市場のおよそ半分以上が振袖による売り上げとまで言われています。

 

もっと形や小物や価格、着用のバリエーションを増やすだけではなく

いろんな楽しみ方や使い方をさまざまな世界に向けて発信することが

大事なんじゃないかと思いますねえ。

 

しかしこのブロックマグ愛用していますが

確かに使いやすく丈夫な上に水屋にしまわず出しっ放しでも

カワイイのですよ。

インテリアとしてもイカします。

 

つづく

 

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