着物屋をやっています

兵庫県の着物屋 有限会社みさ和の2代目がつらつらと商いに関係ある事ない事書いています

高級な着物と安価な着物 2

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 みなさまこんばんわ。

 

着物の高価安価の線引きはラインがあるのかないのか?

それはお客様の“人”の質やこれまでの経験に寄ったり、

その価値があると感じて頂けるように発信・表現を出来ているか?

出来ていないのであればいくら価格を安くしようとも

お客さまにとっては結局着物は高いものであるというのが前回の話でした

 

この話にご興味ある方またはそれって違くね?と思われる方

こちらの記事を読んで頂いてよろしいでしょうか?

業界の方などは是非全文読んで頂きたいと思います。

 


和服にしたって同じで、興味のある人、愛好する人は長年にわたって買っているから、新しく愛好する人をどのように作るかが課題なのではないかと思う。
もちろん、無理に着用人口を増やす必要はないという意見もある。

洋服の場合は、着用人口は今後も大きく減ることはないが、かつては入門編だった低価格ブランドが、今ではほぼゴールになっており、旧大手アパレルの努力不足と相まって、百貨店や専門店を販路としたブランドが大苦戦し続けている。

業界人は「本物の良さを知れば売れ行きは回復する」とか「ファッションの楽しさをしれば売れ行きは回復する」なんていう伝説みたいなことをいまだに信じているが、それは伝説にすぎない。

 

業界の人の中には着物が売れないのは

日本人は伝統的な意識が以前よりも低くなっていて

おしゃれやしきたりを守り学び継続していくための数や勉強や努力が足りていない

また、それを示すための年長者や知識人・政府の中の人が分かっていないから

一般の人々まで広がっていないからだという人がいますが

どう考えてもそれだけのせいではないというのが普通の事なのです。

 

着物は季節、決め事式事だから着る

みんな当たり前に着ているのだから着る

価格が他よりも著しく安く手に入るから着る

高いものを着てたくさんの人に見てもらって自慢できるから着る

 

こんなシーンやそう思っている人は

今や相当少数派になっているという事を我々は再び認識するべきかもしれません。

 

着物は所詮ファッションなのです

それ自体が消えうせようが困る人は

大勢ではなんだかんだと無ければ無いで

なんとかなってしまうのです 

 

それ以上でもそれ以下のものでもないと私は考えています

 

着物文化といわれるものは

高級な着物が全てではないと思いますし

安価な着物もまた全てではないのだと思います。

 

その裾野を広げ価値をわかってもらうように提案、発信を

常にし続け、理解して頂く努力を重ね続けなければいかに歴史や伝統があろうが

いずれさらに少数となり消えゆく運命にあるものなのと思っています。

 

 だって、大切なお金の使い道は

以前の世界と現代とではまるで違うのですから

お客さまは「購入をする・検討をするという選択肢にすら入らない」

そんな時代にという事を再び理解しなくてはいけませんよね。

 

高いから価値がある、着物を着る

安いから気軽に着る、高級品とは違う

そんなことはないのです。

 着物を見る回数を増やす

着物を着る価値とメリットを示す

次世代に繋ぐなどどんな楽しみがあるのかを

どんどん増やし続け増やし続けることが重要なのかと思ったりします。

 

当たり前のことを

当たり前のように考え続けていきます

 

なんて大阪から帰りの車中にての本日のブログでした 

 

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