「きかんしゃのトーマス。ほら、やって来る。」
みなさまおはようございます。
オオツカです。
蒸し暑さもそろそろマックスな気候です。
一刻も早く梅雨が明けてもらいたいものですが。
さて、今日は冒頭の写真についてご存知でしょうか?
「きかんしゃトーマス」のリアルSL機関車です。
これは大井川鐵道(てつどう)が期間限定で走らせる
同作のキャラクターを忠実に再現したもので昨年よりはじまった企画です。
主人公の「トーマス」に加え、主要キャラクターの「ジェームス」の運行が
本日からスタートします。
(「パーシー」と「ヒロ」もいますが走っていません)
きかんしゃトーマスをご存じない方はコチラ ↓↓
子供の何割かは熱狂的なファンをもつこの作品
(ちなみに我が子は熱狂的)は、
ちょっと前までは模型やジオラマを使った劇となっておりましたが
近年はフルCGと切り替わっていまして
今でも年一回劇場版が公開される人気番組なのです。
トーマスを日本で走らせる。
そんな夢は版権をもつソニー・クリエイティブプロダクトも
日本中のSLを運行する会社が持っていましたがさまざまな問題点も
あり実現には至りませんでしたが、
様々な努力や自社の利点を生かしてこの大井川鐵道が運行させる
事が出来るようになりました。
その辺りのまとめがコチラ。
実はこの大井川鐵道はこちらの企画を行なう直前は、
3期連続赤字を計上し、深刻な経営危機に直面していたといいます。
その理由として大きかったのは
東日本大震災による観光需要の大幅な減少と、
高速バスの居眠り事故などの影響で規制が強化されさまざまなツアーから
SL急行の観光を外されてしまった事が原因といわれています。
それにより急激に経営が悪化してしまったわけですね。
2014年はこの「トーマス列車」の効果があり最終損益は黒字に、
期間中の運行は100本で乗客も6万人にのぼったそうです。
(ちなみに2015年はジェームス号が増便となる為、
180本運行予定で乗客10万人を見込んでいます)
しかもこのトーマス列車の予約がとれず、乗車出来ないとしても
運行している姿を写真にとりたい。また、「ヒロ」「パーシー」といった
人気キャラとも記念撮影を行ないたいという事と周辺の見事な景観など
や観光地に“ついで”の旅行者も増えた事で2014年はのべ20万人が
訪れたといいます。
ちなみにあまり知られていない事なのですがこのトーマス列車、
版権会社との契約で実は
「 3 年 間 契 約 」なのです。
上記の記事にもありますように
トーマス列車の契約期間が満了してしまうとまた元の厳しい経営状態に
逆戻りしてしまう事は必死な訳で、
今後大井川鐵道は方向性を決断しなければなりません。
◯トーマス列車の契約延長の為、さらにイベントや集客など様々な企画を
行いあらゆる手段で情報を発信し認知度を高める努力をする
◯集客が見込めている間に周辺の観光施設や景勝地のてこ入れを行ない
トーマスイベントが終了しても運営出来るだけの顧客を獲得し、
様々な発信を行ない続ける
◯地元の足として環境整備や住民のニーズにあう列車の運行計画を
行い、観光と住民の交通手段の両立を図る
いずれにせよ今後重要となってくるのは一過性のブームで終わらせない、
せっかく注目されている大井川鐵道を忘れられない為の情報発信が
キーとなるのは間違いありませんね。
このような生きた事例というのは業種、規模の違いがあれど
我々中小企業にも役にたつ部分が見えてくるのではないでしょうか。
今後の動向に注目したいニュースだと思ってご紹介しました。
しかし、凄まじい人気の路線。
我が子を乗せる事の出来る日は来るのでしょうか。
今日もがんばって行こう!!!
本日も最後まで読んで頂きましてありがとうございます。