着物屋をやっています

兵庫県の着物屋 有限会社みさ和の2代目がつらつらと商いに関係ある事ない事書いています

「着物屋さんって大変でしょう?」

 

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「オオツカと申します。着物屋をやっています。」って名刺を出すと、

場にもよりますが3人に1人以上の割合で「着物屋さんって大変でしょう?」

って言われます。

 

こんばんはオオツカです。

着物屋の2代目をさせて頂いています。一応ね。

 

何が【大変】かお話や質問頂く方は、

同業種やそれに近い職種の方ではもちろんなく、

初めてお会いして、

何らかの企業や機関に所属をしている

結構かけ離れた異業種やまったく着物に対して興味を持たない人な訳で

”ハイ……。そうですねー。” ”なんとか頑張って生き抜いてます”とか

以前は当たり障りない感じでお答えをしていました。

 

最近は、何かしらブログやSNSのネタになるかもしれない!

逆に聞いて取材してやる!とちょっと違う逆質問をするようになりました。

 

『大変というのはどういった事でしょうか?』

『お?なにかご存知なんですか?何ですかあ?』

 

とか。

ああ、”ややこしいヤツに話しかけちゃたなあ”感がその場を包むわけで

早々に切り上げようという感じになるんですね。(だからウザがられるのか)

 

そんな中でも、

 

「着物って着る人いないから売れてないんでしょー」

「高いし、着れないし、覚える事が多くって大変だと思って」

 

というイメージで話される方や、

 

「この10年くらい押し売りとか過量販売で問題になってましたよね」

「原価と販売価格の差がスゴいじゃない」

 

とかなにか業界を知ってる、経験した風の方、

 

「そもそも着物ってダサい」

「気を使いすぎる服飾は嫌い。着ようと思わない。」

 

とかズバリの方。(この数ヶ月で何人かお会いしました)

 

様々なタイプの方とお話させて頂きます。おもしろい。

 

なんかみなさまのイメージや実体験を基にした着物屋さんに対して

いい事、悪い事、思う事というのは様々です。

グサッと心に刺さる時は本当の事も多いのかもとか思ったりしながら

ご意見を聞いています。

 

でも、そりゃそうな話ですが例えば私が

荒物屋さん(家庭用の雑貨類を売るお店)やお布団屋さん、

地方の超早く閉店する食料品店などがどのようにして生計を建てているか

というのは詳しく知らないように、外から見るとこの業界が何故成り立っているか

分からないという事は当たり前なんですね。

 

 で、全部の方の様々な意見を参考にお店の改善なんかをしようとして

アンケートやご意見書的なものを作成したり、

お客さまから当店の改善案とかを頂戴して回った事を思い出しました。

 

なんとかお客さまのご要望にお答えできるお店になろう!とか。

 

だから最近勉強したことやSNS通じてお知り合いになった方の記事などを

見るにつけ、

 

つくづく、『人に嫌われる』って事が嫌いだったんだなぁと思うんです。私。

 

本当に好きな人に出会いたい、自分を知ってもらいたいと思ったら

誰にも好かれようと【八方美人】であったり【私を好きになって頂く理由】を

とつとつと話したり説明する事というのはむしろ逆効果なんだなぁ。

と最近になって思うようになりました。(でもまだまだ心は超弱い訳ですが)

 

 だからもっともっと突き抜けた存在にならないと本当に伝えたい

相手にには伝わらないんじゃないか。

その為にはもっと勉強しなきゃとか思う訳ですが空回りしているような

そんな感じも最近多く感じます。

 

でも、今のこの状況を思い悩みながら突破出来れば逸脱した着物屋に

なれるのかなと考えながら明日も頑張ろうと思います。

まあ無理してワルになる事もないんだろうけど。

 

なので、機会があれば名刺交換はお気軽にお声がけ下さいね。

 だいたい笑顔です!

 

本日も最後まで読んで頂きましてありがとうございました。