着物屋をやっています

兵庫県の着物屋 有限会社みさ和の2代目がつらつらと商いに関係ある事ない事書いています

個性的であるってスゴい大事 その2

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みなさまこんばんはオオツカです。

 

今日もなかなかの充実度で本当に楽しい1日でした。

今現在帰りの列車の中から更新をしています。(有田駅スタート)

午前中に書きました通りマルヒロさんのリニューアルオープンについて

書いていきますよ。

 

まずこのマルヒロさんの場所なんですが、

西九州自動車道の「波佐見有田」インターを降りて1分かからないという

超好立地にあります。

ただですね、本来波佐見町という住所は長崎県なんですがちょうどこの

会社の位置というのが佐賀県との県境で、

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私は今何県にいるんでしょう?ってレベル。

後ろに見えるのが高速のインターです。

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波佐見焼きだって言ってんのに、

住所が住所なもんでようこそ有田焼の里へ的なシンボルがすぐ近くで

建っています。でその奥すぐに見えるのがマルヒロ。

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こちらですね。

で、リニューアルをしたお店の写真をどどどっとご紹介しますね。 

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最後が看板ネコのキンとギン。このコはたしかキン。(だったかな?)

 

このマルヒロ直営店で販売している商品は波佐見焼の陶器を中心として、

セレクトされたテーブルウェアやライフスタイルのグッズを取り扱っています。

商品のセレクトをしたのはもちろんの事

お店を作ったのはこの方、

 

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マルヒロ 三代目 馬場匡平(ばばきょうへい)氏。

※注:この写真は5〜6年前に取られたものです。24、5歳のはずです。たしか。

 

と、今回のプロジェクトの総合指揮を行なったデザイナー、

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関祐介(せきゆうすけ)氏。

彼は弊社、大塚呉服店の店舗・グラフィックなどの総合デザインを

請け負ってもらっています。HPも彼が指揮して出来上がりました。

大塚呉服店HP : 大塚呉服店

 

で、この強烈な個性を持つ2人がもっともっと来たくなるお店、

お客さまに興味を持ってもらえるようなお店を作ろうとする訳ですので

普通のお店なんか出来る訳が無いんです。

 

まず、奇抜なアイデアを出してそのまま形にするという事ではなくて、

デザイナーの関さんは馬場さんから店舗の設計依頼を受けてから

何度何度も足を現地や窯元などに運び(関さんは普段東京住まいです)、

商品が出来るまでの背景や物語そしてお店がお客さまに対して発信出来る事を

考え、紐解くというタイプです。

なので、クライアントのいう事を何でもやるというよりどんどん意見をくれます。

 

彼らが今回のお店で出した答えは商品を全面に出すお店ではなく、

波佐見という土地から生み出されていく「器」の背景や物語を文字情報や

映像ではなく実際にお店に来て視覚や体感で感じられるお店にしたいという事で

こんなお店になったのではないかと思います。

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で、お店のほとんどのスペースを占め、高さ60センチまで積み上げられた

無数の器たちは「死生地」と呼ばれ、

いわゆるデッドストックとなって販売されない商品や焼き上げても商品とならない

器たちです。

通常これらは”埋められ”その存在は忘れられていきます。

 

マルヒロという会社はそもそも陶器の卸を中心に商いをしていました。

前回のブログで書きましたが、商品のスペックや奇抜さだけでは

ものすごく売れにくい商品になりました。だっていくらでも安い器はあるので。

その上、波佐見という土地は隣の超有名焼き物の里「有田焼」の下請け。

 

景気が悪くなってどんどんジリ貧になる中で、マルヒロはある決断をします。

麻商品を中心に日本の工芸を元気にするというビジョンのもと、

さまざまなブランドで日本全国にショップを展開する「中川政七商店」の

中川淳社長に相談に行かれます。

www.yu-nakagawa.co.jp

中川社長の初のコンサル案件という事もありこちらも様々なメディアに

取り上げられました。よろしければその辺りの経緯WEBでご覧下さい。

(弊社も大塚呉服店を立ち上げるにあたりものすごくお手伝い頂いて、

 大恩ありまだお返しが全然出来ていないんですが、、、。その話はいずれ。)

 

その結果『HASAMI』というブランドを立ち上げるに至り、

波佐見町をしょって立つブランドになるという事でこの名前を冠しました。

これ以上はスゴく長くなるのでご興味がある方は幾らでも記事や動画が

WEB上にありますので見てみて下さいね。

 

で、話を戻しますと先ほどの「死生地」はすべて波佐見町のものなんです。

集めに集めたその数は22000個のお皿と器達。コレにコンクリートを流し、

波佐見町」の魂を文字通り積み上げました。

お客さまにその上に上がって頂いて現在のライフスタイルに合う器を

一点一点ゆっくりと吟味して頂くスペースとして今日オープンしました。

商品を販売するんではなくて物を作る地域と思い、その背景や挑戦など

をこのお店では販売しています。

 

今後もどんどん進化していくんでしょうね。このお店と会社は。

 

 

まあ、商品の内容は実際お店に行って頂くとして波佐見焼を自分の生活に

取り入れる事を悪くないと思ってもらえると思います。スゴイヨ。

ちなみにいつ行けば一番楽しめるのーってイベント好きなあなた、

torinowa.net

もうすぐはじまるよ。超混んでますけど超楽しいよ。

 

ちなみにその時先ほどの関さんがマルヒロでラーメンを作ってるかも

知れません。(一日限定)私はスケジュールがあえばお手伝いしてるかも。

来てね。

 

あ、あとこの記事はあくまで私の主観で書いてますので、

細かいところで違うところがあるかもしれません。その時はゴメン。

 

私は今日帰る前に、蕎麦猪口とお箸を買っちゃった。

かわええ。

 

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 頑張れ馬場氏。※一昨日の写真です (注:20代です)

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 本日も最後まで読んで頂いてありがとうございました。