着物屋をやっています

兵庫県の着物屋 有限会社みさ和の2代目がつらつらと商いに関係ある事ない事書いています

まことにもって かたじけない 

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こんばんはオオツカです。

今日もなんだかんだとバタバタの一日でした。

ヤバい。寝てました。さあ書くよ!

 

今日は雨は降るし、蒸し暑い。 

でも、弊社の各店もそんな中頑張ってくれています。

 

特にルミネのPOPUPも連日多くのお客さまにご来店頂いているようで

大変嬉しく思います。本当にありがとうございます。

 

逆に、接客をさせて頂くのをお待ち頂いている状況もあるようで

ご迷惑をおかけしているようで申し訳ありません。

スタッフ一同、一人一人のお客さまにお似合いになる着物、浴衣を

お探しのお手伝いできるよう全力で頑張っておりますので

何卒ご理解、ご協力をよろしくお願い致します。

 

と、日々の報告を受けながら思い出す事としては

新宿において今回で4回目を迎えるPOPUP SHOPですが、

思い起こせば初めて催しさせて頂いたのが一昨年の年末。

 

ルミネが行なっている日本のものづくりや産地支援の発信をするイベント

KOKOLUMINE(ココルミネ)に参加させて頂いたのがはじまりでした。

あまりに着物屋さんらしからぬお店だからなのか、

たまたまスケジュールに空きがあったからなのか、

とにかくお声をかけて頂き期間限定の店舗が誕生しました。

 

クリスマス後の年末からセールの始まるまでの11日間に行なった

POPUPの結果が功を奏したのか、佇まいや今後の可能性を見てもらったのかは

分かりませんがその年の夏の終わりに常設店舗のお話を頂きました。

 

 その辺のもろもろのお話は機会があればまたいずれさせて頂くとして、

今現在、思う事やいえる事として

 

【2年前のこの時期は現在の姿は想像出来なかった】

 

という事です。

(今が良いとか悪いとかいう事ではなくね)

 

 なんでこんな事を書いているかというとですね、

昨日“法定速度内”(←ここ重要)でブッ飛ばして帰って来た車内で

久々に流していた『ハイロウズ』という現在は解散しているバンドの曲をぼーっと

聞きながら“ほほう”と思った事があったからなのです。

 

いろんな良い曲のラインナップがある中で

特に気になった曲は「Too Late To Die」

 

移動の道中車内一人カラオケ(大好き)を目論んでいたのですが、

注目のアップルミュージックが私の好きな邦楽が悉くなくて

(あ、洋楽は驚きのラインナップですヨ)

最近出来た沖縄のボンボンの友達が甲本ヒロトさんに

傾倒してるのをなんとなーく思い出し某動画サイトからメドレーを再生。

そんなファンではない私は懐かしーなーと思いながら、

もう10年以上前の曲のラインナップの中聞いていて心に刺っちゃいましたね。

 

よろしければ歌詞 → http://j-lyric.net/artist/a00f6d1/l00197f.html

 

直訳は“死にそびれた”とか“死ぬには遅すぎた”でしょうか。

英語詳しくないので間違ってたらごめんなさい。

 

私は子供の頃から両親が働く姿を見続けていてスゲーって思っていました。

学校を卒業する頃には業界の現状や厳しさや、着物の売って身を立てるという事の

難しさをその後、自身で身をもって知る事になります。

この仕事は無理だわーと毎日のように当時勤めていた着物の会社で

思い悩みながら数年を過ごしました。

が、

自分の能力的に両親には到底及ばない事も分かっていながら跡目を継ぐと。

まあ子供の頃から決めていたので。他にしたい事もないしと。

 

案の定呉服業界は厳しさを増していき、

このままでは維持や未来の見通しが暗いという雰囲気の中

みさ和という呉服店ブランドをWAKONというブランドに

変換させると決めて実行しました。

その時に多くの営業社員が会社を去って行きましたし、

同業者の方にも「なんでそんな効率悪い事を(笑)」ってバカにされた事が

思い出されます。

 

毎年毎年その事業部は赤字で借金が膨れていく中で、

でも自分は倒産の憂き目などに会う事はないだろうと根拠なく思っていました。

(そんな訳ないのにね)

 

死んでますよね。このパターンは普通。

まあラッキーな事に運良く今生きているのですが。

この時は呉服の部門が下支えしてくれたので助かった訳です。

その後も業界の縮小傾向や小売店鋪の維持などが度々問題になりますが

なんとかかんとか維持しながら、外に向かってSOSを出し続けていろんな

方に教えを乞いながら助けて頂きました。

 

幸い自分の周りは優しい人が多くてありがたいアドバイスをもらいながら

いろんな変更をして今まだ着物のお仕事を続けていられるという

ラッキーを感じる訳です。

 

自分の知っている世界の中だけで悶々としても何も変わらないし、

ただ外に飛び出ただけではなくて、今までの自分の経験などと

新たに知った事を組み合わせ編集を行って変化を起こす事で

未来が変わって来る。そんな気がするんです。

 

だからもっと助けてもらえるように積極的に動かなくちゃ。

教えてもらった事をどんどん実践しなきゃ。

無理なく出来るように自分が楽しく出来るように工夫しなきゃ。

 

 [だって普通、運が悪かったら自分はもっと前に死んでるんだから]

 [自分が今この仕事を出来ているラッキー]と。

なんか曲を聴きながら思い返してしまいましたよ。

 

その後大塚呉服店というお店が出来るのですが

まだまだ頑張って努力しないとコレも広がっていかないなと

“ブリキのコイン”の私が思ってしまったという訳ですね。(無理筋まとめ)

 

(この曲は甲本ヒロトさん自身の事を歌ったとかいう説や、

 様々な解釈があるようですがそれは知らなくてなんとなく

 自身に当てはめた感想という事でファンの方はご容赦下さいね。) 

 

まあ、ちょっと未来でもどうなるか分かったものではないので

今現在を一生懸命生きながら情報の送受信はしっかりとして楽しみながら

頑張って生きていきたいと思った土曜の夜でした。

 機会があれば仲間とカラオケで熱唱したいなあ。とふと思いながら。

 

本日も最後まで読んで頂きましてありがとうございました。