「整える」はその意思と思いが強いかどうか
みなさまこんばんは。
オオツカです。
突然ですがこちらのブランドをご存知でしょうか?
FREITAG (フライターグ)
まさに知っている人は知っている。
知らない人はまったく知らない。そんなバッグブランド。
本日はこちらのご紹介。と思った事などを。
FREITAGはスイス最大の都市チューリッヒを本拠として世界規模で
商品の取り扱い店舗があり、直営店舗を運営する企業です。
FREITAGのHP → Home | FREITAG
その最大の特徴は、
使い古されたトラックの幌(ターポリン生地)や廃車のベルトなどを
利用したこの世に二つとないバッグや小物(最近は洋服まで)を作っている事。
アップサイクルの元祖「FREITAG(フライターグ)」変わらぬデザイン哲学 | デザイン情報サイト[JDN]
バッグがどのように作られているか分かりやすい記事です。
お時間ありましたら是非読んでみて下さい。
日本の直営店としては銀座店と渋谷店の2店舗しかありませんが、
FREITAGの精神や思いを理解して共感した全国のオシャレショップが
販売代理店として取り扱いをしています。
(↓ こういうディスプレイ見られた事があるかもしれませんね)
で、私も一つバッグを持っていましてそれがコレ。
ブルーが眩しいニクいアイツ。
私このバッグ買ってもう2年位ほぼ毎日使い倒しております。
軽いわ、かわいいわ(自分的に)、気兼ねなく何でもポンポン放り込めるわで
私と最近会った方はたぶん見られた事があるんじゃないでしょうか。
上記の話だけ見ていると、単純にリサイクル素材なんかをただリユースしたと
いうものだけに見られがちですよね。
あと、お前の好みにたまたま合っただけなんじゃないかとか。
一見似たようなものでいうと例えば、
着なくなった着物の縫製を解いてバッグやポーチにしたり、
小物、洋服などに作り替えをしたものなんかが思いつきます。
が、まるで内容が違います。
今回注目したいのはこの商品そのものではなく
FREITAGのバッグは「体験も同時に売っている」という点です。
【商品を手に取ってみたくなる仕組み】
上記のHPよりONLINESHOPの商品を見てもらえれば分かると思うんですが、
載っている商品が全て一点ものという事に加え、商品を360°の角度で見れる機能や
“ストップモーション”といわれる撮影の商品、機能紹介がステキ。
実際に実物をお店で見てみたくなります。
私のトートバッグの動画はコチラ。
こんなのが商品ごとに作られていますので英語分からなくても
ついついHPを見たくなる。お店に行って商品を手に取ってみたくなる。
SOTUBE SOVIMEO: FREITAGをもっと好きになる15本の動画!
こんなのもあります。是非。
【ただのリサイクルではなく “アップサイクル” 】
分かりやすいおまとめ。
素材になった元のままの方が良かったという事ではなく、
デザインやアイデアで 以前のままよりも良いものになったという仕組み作り。
【購入に至るまでの自分ストーリー】
私はこのお店の存在を某有名デザイナーの方から聞いて銀座店で購入しました。
では、実際に行く前にwebで調べてみましょうってみてみると
こんなのがうじゃうじゃ出て来てバッグを見に行くというより、
「とりあえず楽しそうなので行ってみたい」と思いました。
そして、直営店は1200を超える商品の品揃えだけあってとにかく楽しい。
この一期一会の出会い感や自分が思っても見なかったバッグを実際に
試してみると案外いいぞー。いやしかし、2Fのも気になるぞーと。
なんだかんだで約2時間ほど滞在していましたよ。
基本、店員さんは放置にしてくれているようですごく気が楽でしたし
ちょっとした事を聞いてみると「アンタどんだけこのカバン好きなのよ?」
って位に語って語って、教えてもらえる。山ほど鏡合わせましたわ(笑)
ここで今買わないと次は出会えないと思ってしまいましたもん。
そんな思い出があるから思い入れも多い。
すごく見習わなくちゃいけない部分があるお店でした。
購入から数ヶ月後、トートとほぼ同色のIPADケースを発見。
即購入してしまったのはナイショ。
【パッケージデザインやイベントなどのタッチポイント】
お客さまの目に触れる部分、
ロゴやショッパー、商品タグやディスプレイなど非常に気を使っているのが
分かります。自分がさんざん悩んで買った商品が価格以上に輝いて見える、
そう感じる仕組みを各所で見受けられます。
また、上記サイトで紹介していた周年記念や例えばこのようなイベント
様々なものが定期的に行なわれており、“FREITAGらしさ”を感じさせるものを
体験する事が出来るんですね。(私は参加した事は無いですが)
こういうものが重なり合ってブランドが出来、お客さまがお店の
ファンやサポーターになっていく。
このような実例を見るにつけ、
大塚呉服店はじめ弊社は本当にまだまだ勉強が足りていない事を実感します。
未だに私の業界周りでも、
着物が売れない → 新規顧客が少なくなった →
若いお客さまに反応があるものを取り扱おう →
じゃあ雑貨とかを作ろう、いろんなものを置いてみよう
というサイクルのお店が多いです。
このパターンで数十年間。しかも継続して続けられない。
他のアパレルなどと比べても高単価のものを取り扱っているのに
様々な気遣いが出来ていない。
ここ最近着物が売れないのはお客さまと時代のせいとしていると
思われるケースが散見されるわけです。
その前に自分たちを見直しましょうよ。
いろいろと自分たちから「整える」事を行ないましょうよ。
と、
こんな事言っている弊社もまだまだ抜けきれていなくて反省ですよ。
先日もやってしまった失敗がありまして……。
それでも必死に食らいついて、勉強して着物屋でもこんな事ができるんだ!
と思って頂けるお店に出来るようなんとか頑張っていきたいと思っています。
ってホントは紹介だけ書くつもりが途中で路線変更してしまいました。
つい。
ついですね。
本日も最後まで読んで頂きましてありがとうございました。