着物屋をやっています

兵庫県の着物屋 有限会社みさ和の2代目がつらつらと商いに関係ある事ない事書いています

諸君、私は寄生獣が好きだ。

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寄生獣」というマンガがあります。

 

私が13歳の頃に始まって20歳の頃に完結した多分伝説的な作品。

 

現在今更ながらというかアニメ化され、実写劇場版も後悔公開されています。

もともとハリウッドの会社が原作権を2005年に取得していたんですが、

映画化する事が出来ずに2014年に契約期間が満了した為大分遅れての

劇場映像化になった珍しい作品です。

 

単行本も10巻ちょうどで完結(完全版は8巻まで)。全64話。

なんだかんだで20年以上地味ーーーに売れ続け、アニメや映画でさらに売れ、

総発行部数は青年マンガで1300万部を超える。そんなマンガ。

 

15歳の時に存在を知ってそれからどっぷりハマり。

ちょうどこの話の主人公が高校生という事もあってさらに共感度アップ。

高校生の頃は毎月毎月楽しみで。

単行本はもうすり切れるほど繰り返し読みました。

今でもたまに読みます。で、毎回すげえと思う部分が出てくる。

 

ストーリーの解説とかやりだすともうなんのブログか分からなくなってくるので

やりませんが一言で言うと「人間とはなにか」がメインテーマだと思います。

ご興味ある方は是非漫画喫茶などでもいいので読んでみて欲しいです。

 

グロテクスなシーンもある事と絵が独特で人によっては好き嫌いがハッキリと

でてしまう。下手という人もいて。まず見た目で判断されがちですが。

(というかファッションセンスとかはヤバいです)

 

しかし、とにかくストーリーが素晴らしい。

素晴らしいマンガも色々ありますが、飛び抜けていいんです。(個人の感想です)

 

①連載マンガにありがちな”中だるみ”がほとんどといってもいいくらい無いです。

 つまり無駄な話が一切ない。

 その時関係ないと思っても全部後々に関係してきます。

 

②およそ7年間連載されていますが”テーマ”がぶれていません。

 いろんな要素(バトルや駆け引きなど)がストーリーが進行するにつれ

 増えていきますがひとつに偏っていません。

 テーマを表現する為の要素が最後までバランスよく配置されています。

 

③キャラクターとそれぞれの考え方が非常に魅力的に描かれている。

 まあこれはマンガでは重要な事なんですが、

 ”考え方” ”価値観” が人間と別種の生き物と当たり前と思っている事が

 全然違う。立場によって変わる価値観の表現が全然違う。

 その表現があちらこちらに。ああ、こりゃ分かり合えないわと。

 でも敵も味方も自分も成長している姿が感じ取れる。

 

④説教くさくない。

 結構壮大なテーマなんですが”こうあるべき・この方が良い”という語りでは

 なく、それぞれの立場から見た事実のみ。

 例えばセリフの一例。

 

 「わたしは恥ずかしげもなく「地球のために」とか言う人間がきらいだ……

   なぜなら地球ははじめから泣きも笑いもしないからな」

 

 「道で出会って知り合いになった生き物が、ある日突然死んでいた。そんな時、

   なんで悲しくなるんだろう」

 「そりゃ人間がそれだけヒマな動物だからさ。だがな、それこそが人間の

   最大の取り柄なんだ。心にヒマ(余裕)がある生物、なんと素晴らしい」

 

 もう……ミギー……たまらんですバイ。

 

で、着物屋がなんで今回こんな話を書いているかというと

先日書きました映画の予告編の話の続き。

今日ブログなに書こうかと悩んでいましたら思い出しまして。

 

映画の予告編はあの短時間の間に、

 

・印象的な言葉やイメージで「つかみ」

・物語の続きを見たくなる「展開」

・結末を予感させるドラマチックな「結末」

 

いわゆる「序・破・急」の構成。

寄生獣はこの構成のような感じがします。

 

「起承転結」ではなく「序・破・急」。

 

長すぎず、言いたいことを言いたい人に伝わるように。

ブログも長すぎると読んでもらえないように、ちょうどいい長さに。

さらに興味を持って、読みやすくする為には「起承転結」では間延びする。

中だるみや伝えたい事がぼやけてくるんです。

 

で師匠の藤村先生のブログ。

 

私のブログも伝えたい人がいるんですよ。あなたとか。

その人たちに向けてほんの少しでも伝わるようになんとかがんばりたいな。と。

 

もっと文章の構成力を磨かなければと思っているのですがなかなか難しい。

でもまだほら、ブログ初心者(ココ重要)なので。

           (祝!ブログはじめて2ヶ月過ぎました)

 

でもこのなかなか伝わらないブログを読んで頂いていて寄生獣をまだ

ご覧になった事がない方、是非読んでみて下さいね。マンガ嫌いでも。

生理的に無理という方もいらっしゃると思いますが良い事言ってますので。

ミギーかわいいし。

 

でも、こういう事を勉強したりブログで書いているとさらに認識出来るんですが

着物業界ももっと伝わるように努力するべきですね。

どれくらいやっているかと考えると他の業界に比べて明らかに少ない。

 

業界の都合やモノの必要性、精神性ばかりを伝えようとしてもなかなか

人には伝わないと思いました。

世情や政治のせいにして愚痴を言っている暇があったら伝え方の勉強をして

実践していくべきだとここ最近自分で経験しながら感じている今日この頃なのです。

 

相変わらず文章の構成がバラバラですが勉強します。今日はこの辺で。

あとちなみに私は寄生獣のアニメも映画も見ません。推して知るべしかと。

 

本日も最後まで読んで頂いてありがとうございました。