着物屋をやっています

兵庫県の着物屋 有限会社みさ和の2代目がつらつらと商いに関係ある事ない事書いています

「シズル」……「シズル」………。

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みなさまこんばんは。

オオツカです。

 

夜中の中途半端な時間帯に考えたり、見たりすると

「非常にマズイ」ものというのがこの世には存在します。

 

ブログを書くようになってから朝方、夜半などにパソコンに

向かう時間が今までよりも増え

SNSやブログなどを通して様々な「ヤバイのを」見てしまう機会が

飛躍的に増えるようになりました。

 

『今、◯◯のお店に来てこんなん食べてますー。しあわせー。」

 とか

『みんなと飲みに来てて、2次会スタートします。』

 とか

『今日の賄いはこんなのでした。◯◯、超うまし。』

 

など破壊力抜群。

 

しかも、知っている場所やお店や料理でないものも多く

日本全国、場合によっては海外のものもチラチラと

見えてしまうのです。

 

もうね、

 

すっげえ行きたい………!

食べたいなああああああ!!!!

もういいや!!夜中でも食べちゃえ!!!

 

と、悪魔が本日も語りかけて来る訳ですよ。

日々、なんとか踏みとどまるのに必死なのです。

 

最近そのようにSNSの発信などで食や買い物やサービスなどで

心が動かされる事が多くなって参りました。ね。

 

先日もものすごいヤツが朝っぱらからありました。

 

鹿児島が誇る『食の暴君』

 

またの名を『住まいずのヨン様』 

(笑)だってプロフィールに書いてんだもんwwww

 

『11.5代目』 

オオツカとエクスマ塾同期生の

株式会社住まいず 有村康弘常務

 

それでは、

彼の先月のFacebook投稿を振り返って見てみましょう。

 

 

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お前ふざけんなよ!!

 

 

朝9:00だぞ!!!

 

 

朝から肉食いたくさせてどうすんだよーーーー!!!!!!食べたいです!!!!!

 

この映画についてはよろしければ動画を御覧ください。

 

10/17より一般公開の世界初、

「ステーキ店を予約してから見に行く」映画です。

 

プレス向け先行公開の映画レビューはこちら。

 

など、こんな心温まるエピソードを

秋の夜長にふと思うそんな私ですが、

スーパームーンの本日、みなさまはどのようにお過ごしでしょうか?

 

なぜこんな話を思い出しかと言いますと、

目の前の本棚でこの本の背表紙が目に入ったからです。

 

「ステーキを売るなシズルを売れ」

             エルマー・ホイラー著

    Amazon CAPTCHA

 

あー、だいぶ前に読んだなーと思ってパラパラ。

結構忘れている事が多くてついつい読みふけってしまいました。

で、思い出して上記の事を。

 

ちなみにタイトルにある『シズル』という言葉は

肉を焼くジュージューという音の事です。

シズル(シズル)とは - コトバンク

 

「肉の産地」や「生産者の顔」や「希少性」や「価格」

など商品そのもののスペックというのは

購買の判断をして頂く重要な要素ではありますが、

お客様にステーキを売るために最も重要なものこそが

商品の「シズル感」であるという事を書いてあります。

 

なお、このシズルというのは飲食業だけではなくほぼ全ての商品

にも使われているもので

消費者の五感を刺激して購買意欲をそそる事として使用されています。

 

その商品を使用するお客様が自分にとってそれが

 

『どのように役に立つのか?』

 

『どのように楽しむ事ができるのか?』

 

『どのような感動を与える事ができるのか?』

 

という事を伝える事の重要性を書いています。

 

この本の原書はすでに70年近く前の発行ですが、

SNS、ネットショップ全盛の現代でも通用するような事も多く見受けられました。

なかなか面白い本です。

よかったら読んでみて下さいね。

 

私が現在勉強中のエクスマでも同様の事を言われていますし、

さらに進化した現代の『シズル』感をもっともっと

学んで発信するべきだと思いました。

私の取り扱いをしている着物に当てはめてみると、

いかにこのシズルというものまだまだ上手にお客様に

伝えられていないなーと感じますね。

 

どうしても商品そのものの品質や品揃え、価格、ビジュアル、接客など

より一層の磨き上げは大事な事ではありますがそれにプラス、

やはり「体験」「イメージ」「発信」などのミックスなどかなと考えます。

 

さて、最後に当初の話に戻るのですが、

豪快な大きい塊肉などのビジュアルや各メディアの取り上げで

現在ステーキ業界は活況を迎えておるのだそうですね。

 

特にアメリカをはじめとした海外勢がどんどん進出してきたり、

国内の異業種からの参入という事で各地に出店攻勢がかかっている模様です。

もちろん様々な条件が揃った事や世の中のブームに乗ったという事も

あるのでしょうが。

 

いづれにせよ一過性のブームで終わらない業界やお店の努力や

発信という事が重要なのだろうと思います。

 

と、いう事で、

 

私は、

 

少しだけ台所に様子を見に行ってこようと思います。

 

見るだけね。見るだけ。

 

本日も最後までお読み頂きまして誠に有難うございました。