着物屋をやっています

兵庫県の着物屋 有限会社みさ和の2代目がつらつらと商いに関係ある事ない事書いています

モノと一緒に成長する体験のお話

こんにちは。オオツカです。

今日は打合せやもろもろで大阪・梅田に来ています。

 

で、梅田から離れる前に前からお願いしていたものを取りに行く為

グランフロントの南館に。

目的は、「ジーンズのリペア」をお願いしていた分の引き取りです。

 

ヌーディージーンズ グランフロント

   ヌーディージーンズ (Nudie Jeans)の詳細情報

 

詳細は見て頂くとして、本国がスウェーデン発の

ジーンズ・カジュアルウェアの専門店です。

ここのブランドが面白いのは、

「穿き続けると裸に近いようなストレスのない自分だけのジーンズを育てましょう」

というコンセプトに基づいてモノづくり、アフターをしているという点です。

 

そもそもこのジーンズを購入したのは新宿なんですが、

その時にショップスタッフに、

「大塚さん、頑張って半年間洗わずに穿き続けて下さいね!」と言われ、

「ハア?」となったのですが、

要はジーンズの色落ち、シワ、アタリ(ヒゲ)を自分でコントロールして

自分好みの1枚を作っていこうと推奨しているという意味でした。

接客を受けている間は商品の購入のオススメというより、

ジーンズをどのように楽しむのかという事が会話のほとんどだったと思います。

 

”まあ、別にユニクロでも派”の私でもそんなに熱く語るんならやってみよう!と

半年間以上穿き込んでみました。

途中で妻から『もうそろそろそれ洗わない?』と言われながらも、

なんとか耐えながら洗わず頑張りました。

 

が、しかしその直前に悲劇が起こってしまいました。

大きく開脚した状態でしゃがみ込んだ時に「ビリビリびりびりびり」

え?って確かめると股下の部分が大きく裂けているんです。

クラッシュジーンズとかありますが場所が場所だけにちょっと……。

という事で近所のお直し屋に持っていくと難しいし目立つとのこと。

普通いままでならこの時点で捨ててたでしょう。

 

が、ここまで頑張ったしスタッフも熱く語ってたしという事で店舗に

リペアが可能か聞いたら、「喜んで!直営店ならどちらでも!」といわれ、

へえと思って一番最寄りの大阪に持って行きました。

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簡単な書類に記載して半券をもらいます。 

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「で、お支払いはいかほど?」と訪ねると無料っておっしゃる。

ただコチラのペースで間違いなくリペアとお渡しをしたいので

お渡しに1ヶ月程掛かりますとの事。

 

で、その引き渡し可能日が昨日以降だったので今日受け取りに行こうと。

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大阪店の店内です。

 

こんにちはー。出来てますかー?

「もちろんです。お待ちしてましたー」と明るくご返事。

少々お待ちの間かその後販売アプローチがくるんだろ?

こちとら最近、「売り込まない」マーケティングを学びにかかってんだよ。

 

来いよ!という余裕姿勢を見せつける「どない?」の自撮り。腰がポイント。

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「お待たせしましたー」

早いな。

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「裂けの部分と心配な周囲を広めですけどリペアしておきました

 糸はこのジーンズと同じ素材と染料なので色落ちも同時にしてきますので

 いい味になりますよ。」

はい。

「次は左膝部分が怪しそうなので気になるようならいつでもお持ち下さいね。」

「何回でも無料ですので。」

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あ、ありがとう。

あれ?営業的な感じ、ホラ。ないの?

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(↑このショッパーも藍染めで色落ちするそうです。)

新品のショッパーに入れて、

「ありがとうございました。」

「どんどん穿いて楽しんで下さいね。」

 

今回は両店とも私を対応してくれた店員が当たりだったのか分かりませんが、

私にとって商品の価格(30000円)以上の満足感を得る事が出来ました。

ユニクロで買えば品質の違いは相当あるにせよ8〜10本買える訳ですが、

まず今回のジーンズを自分好みに育てようと思うと同時に別のジーンズを

買う場合このお店を使おうと思います。

 

いうほどファッションには興味があるわけではないですが、

・ジーンズを育てる楽しみという事を知る事が出来た

・いざという時に駆け込む事の出来る場所がある安心感

・次回以降相談がしやすくなった

 

これがあるだけでどんなに気が楽になるか、

思い入れがある衣服を持てるか。非常にいい経験になりました。

 

じゃあコレを自分の業界、会社ですぐに同じ事が出来るかというと

難しい部分は多いですがお客さまの立場から見ると頼りになるお店の

存在があるという事はすごく支えになる事なんだと認識し、

自社で出来る事を考えて行動に移さなければいけないなと感じました。

 

まあ、まずは直してもらったジーンズを楽しもう!

 ↓ ヌーディーファンの穿き込み、洗濯もなかなか面白い。

Nudie はきこみレポ|MIKEの物欲と煩悩と自己満のブログ

nudie jeans|旅する漫画家 シミのブログ

 

 

本日も最後までありがとうございました。

(終電で帰りの電車なう。)