着物の価格が分かりにくいといわれる理由について②
おはようございます。オオツカです。
本日より勉強の為、博多に行って参ります。
3/1に到着予定の本がまさかの本日夜に到着しました。
「商業界4月号」を車内で読みながら行こうと思っています。
(おそいよ!JPとか言ったら怒られるんだろうなー)
商業界最新号 → http://shogyokai.co.jp/shogyokai/shosai/index.php
この本には弊社大塚呉服店のブランディングに超お世話になった
中川政七商店の中川社長や、マーケティングコンサルの藤村先生、
まさかの表紙になっているピーアイの”短パン”こと奥ノ谷社長など
現在のビジネスで注目されている方が一冊で読めてしまうお得な本
なので楽しみです。(AMAZONで売切中)
さて、今日はこちらの本のメインタイトルとなっています
「さらば、安売り!」の中から、
前回の続きの合わせて、安売りについてお話をしてみたいと思います。
そもそも安売りっていうのは、前回の①で書きましたが、
着物の価格が分かりにくいといわれる理由について① - 着物屋をやっています
高い・安いはその商品の”基準”となる価格が認知されている事が大前提です。
最近ではカジュアル着物を中心に増えては来ていますが、
中〜高級品については普通は多くあるはずのものがない事が多いんです。
それは、「定価」です。
定価がないので流通業者や小売店が最終価格を決める事が多いです。
着物って高いイメージがありますよね。
実際高い商品も多い。弊社もあります。
正確にいうと最終的にお使いになるお客さまがお買い上げ頂く
までの間に様々な「都合」が入っています。
着物業界の売上ピークが2兆円と言われていて、
現在WEBで入手できる最新調査結果は3000億と少しとされています。
呉服市場に関する調査結果 2013 - 市場調査とマーケティングの矢野経済研究所
業界内外の良識ある方は「この落ち込み方はヤバい」と思い、
さまざまな提言しておられたようですが結果はそうはいきませんでした。
結果、この後に業界は【安売り(値引き)合戦】に入る訳です。
バブル期前後の時期というのは今では考えられませんが、
「他の人よりも高いものを持っている」
「より認知度があるもの、希少価値があるものを所有している」
という事がステータスとなっていました。
ただ、状況的にその物が高い価値があるものを着ているという事を、
「知っている人が多い」「高いものが分かる人が多い」状況であるという事です。
簡単にいうと、『見栄』の為に高いお金を払ってもそれなりのリターンが
あったという時代であったという事ですね。
で、考えてもらったら分かると思うんですが、
昔それで売れたがだんだん売れなくなった
↓
景気が悪くなってさらに売れなくなった
↓
他店との差別化を図る必要になった
この結果の解決策の為の一番てっとり早い
「安売り」をするようになった訳ですが、
「 あ 」
いっている間にもう睡眠・準備・出発をしなければいけない時間に
なりましたので続きは次回以降とさせていただければと思います。
いつも中途半端で本当に申し訳ありません。
この後の話のヒントは、
あと最後に『念のため』申し上げておきますが、
「正当な価格で着物を製造・販売をし、
自分たちはギリギリでもお客さまの為に頑張っている着物屋」
というのは今でも多数ありますし、(その逆もいますが)
今後着物業界が活性化する可能性は大いにあると、
信じて頑張っている家業の跡継ぎや関係者は確かにいますし
日々努力し、リスクを張って勉強しています。
はじめたばかりのこのブログを読んで頂いている方は業界関係者だけではなく、
普通のきものファンや着物をはじめてみたい方などいると
(いろんな所からなんとなく)聞いております。
私は文章や伝え方も下手ですが本ブログや店舗から
弊社スタッフ含め皆様にほんの少しでも伝える事が出来ればと思っています。
よろしければご意見頂ければ参考にさせて頂きます。
ちょっと今日は長くなってしまいました。
本日も頑張っていきまっしょい。
本日も最後まで読んで頂いた方本当にありがとうございます。