開き直るしかないわけなのです。違うものは違うから。

私は、有限会社みさ和という兵庫の会社の社長です。

父が創業の会社で２代目という事になります。

いわゆる「後継者」というヤツですね。

今から５年ほど前に代替わりをしました。

といっても父は会長職で今も会社に携わっていますので

未だ見習い社長というようなものなのです。

毎日がもうバタバタで余裕がないような感じでもう

関わって頂いている皆さんにはハラハラものだと思うわけなのです。

ホント申し訳ない！！（ペコリ）

しかしですね。

たまにあるのですが、

そんなウチの店舗やそのやり方について話を聞きたいという事で

アポや訪問を頂いてお店の見学やお会いしてお話するケース。

基本的にはそんな参考になるような気の利いた話も出来ませんし

私が人見知りなのもありますし（笑）、タイミングも合わずで

お断りさせて頂く事がほとんどなのですが

（というか、こっちが聞きたいくらいです）

ご紹介やスケジュールが合った方など数件お受けする場合があります。

同業種の方の場合、

大体「後継者」の方お一人か「先代（予定）」の方とのセットかどちらか。

私と同じくらいの年齢の方が（40歳前後）多いのですが、

おっしゃられる事は大体一緒のような気がします。

事業を承継するに当たって

ウチ（みさ和）のスタイルを勉強したい

または

会社を継ぐのが不安

今後どのようにしていけばいいか参考に聞きたい

めっっっっちゃその不安な気持ちも分かりますし、

どうしていいか分からない具合もすごく共感。

“後継者あるある”ですね。

しかしながら繰り返させていただきます。

コホン。

こっちがマジで聞きたいくらいだよ！！

聞く相手完全に間違ってるぞ！！

とか思いながら、

お話を聞いていくとまあしかし、

みなさんどちらも同じなんですねという感じ。

事業承継が血縁関係の親子というケースが多いのですが、

性格や考え方が見事に違うという方ばかり。

（ウチもそうですんで！）

「父と同じように出来るか分からない」というパターンです。

しなくていいですよ！

というかですね、

出来ないですから！！

親子といえどですが

考え方も、育ってきた環境も、時代も違うわけですから

似ているとはいえ全くの別人格。

得意な事も興味ある事もやりたくない事の判断基準も違うのです。

なので会社や家の方針などあるかもしれませんが

最終的に後継者が自分一人でやっていかなければいけない事ですので

自分がやれるやり方に、やりやすいように、しなければいけませんよね。

なにせ自分で継ぐと最終的に自分で決定したのですから（イヤイヤながらの方もね）。

継がせる方も大変なんだろうなあと思いますが、

そこは腹を括って頂いて自分が抜けても大丈夫なように

思い切っていただきたいと思います。

有限会社みさ和が新ブランドとして大塚呉服店を立ち上げたのも

私が楽しくお仕事が出来て会社を存続させる為です。

自分がやりやすいように

自分が楽しめるように

お客様やスタッフが様々な価値を感じて頂けるように

ま、もちろんそうさせてくれている父に感謝です。

そういう環境はラッキーな事だと思います。

むろん先代の意思は反映させる事が出来るようにと

ほんのちょーーっとだけ意識して意見を聞いて実践しています（笑）。

でも私含めてですがみなさん、

まだ今からでもいろんな「選択」が出来る現状があるという事は

すごく恵まれている事なのかもしれませんね。

なんて「後継者」話を聞きつつ、

私は大好きなこの会社を

もっと楽しんで

もっと社会の役に立つ

もっと面白いものにしていくように頑張ろうと思いました。

さあ、次はなにをしよう。

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