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兵庫県の着物屋 有限会社みさ和の2代目がつらつらと商いに関係ある事ない事書いています

シンギョウタイって何だ?

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みなさまこんばんは。

オオツカです。

 

いわゆる「シルバーウイーク」が明日からはじまります。

いわゆる4連休プラスアルファという休日週間ですね。

我々小売業をしているものにはお休みという意味では関係がありませんが。

あ、でもWAKON、大塚呉服店などお近くにお立ち寄りの方は是非

遊びにいらっしゃって下さいね!(たまには猛アピール)

 

という、連休の前日ということか本日は幾つかの

『新業態のお店』がオープンしているようです。

本日はこちらを考えてみたいと思います。

 

かっぱ寿司が行う新業態 『鮨ノ場』(すしのば)本日オープン。

一言でいうと、

回転寿司屋が運営する「回らない寿司屋」です。

 

これまで業界先んじていち早く100円均一を導入して

一世を風靡したかっぱ寿司も同様の形態店舗が増え競争が激化、

昨年、居酒屋チェーンのコロワイドの傘下となりました。

 

回転寿司チェーンが各社さまざまなアイデアを出し続け、

ラーメンやフライものコーヒーなど従来のでは考えられなかったメニュー

を投入したり、100円以上のメニューや100円以下の平日特別価格などの

価格戦略などでしのぎを削る戦いの中、

違う角度から新業態を構築したのがこのブランドのようです。

 

特徴は、手元のタッチパネルから注文して“回らない”

上下2段の直線レーンで目の前まで特急のお皿が来るシステムになっています。

お寿司が乗った回転レーンはありません。全てオーダー。

また、メニューは100円均一ではなく120円から最大1000円まで。

お酒もグイグイいけるようにいわゆるお寿司屋さんのツマミもあります。

お店の内容や様子は上記の記事からお読みください。

 

尚、これに近い業態はすでに元気寿司ブランドの「魚べい」や、

あきんどスシローブランドの「ツマミグイ」などがすでに展開されています。 

関連動画はコチラ。

 

次に、『渋谷ヒカリエ』が本日リニューアルオープンしました。

 

グランドオープンより3年少しが経過し、商業施設部分「シンクス」の

33店がリニューアルしました。

その中で気になった店舗がコチラ。

 

アッシュペーフランスが行う新業態セレクトショップ

『rooms ji-ba』(ルームスジーバ)本日オープン。

 

「日本」をテーマにしたアクセサリーや雑貨のセレクトショップです。

これまでに培われてきた伝統のものづくりの世界に若い感性を積極的に

吹き込んで「固いイメージ」から「かわいいもの」に変えるそんなお店のようです。

 

って言ってもわかりにくいのでイメージ見ましょう。インスタグラムを。

おおお。

たしかにかわいい物多いな。

オオツカこう見えてもこういうの大好物です。

 

 コンセプト文は、

 

日本には人里離れた山奥にまで、世界が驚くような技術や個性が眠っています。

ここは、それらと出会い、つながる場所。

日本中のまだ見ぬ感性たちとの出会いがあなたを待っています。

日本の感性をつなぐ場所。

 

こちらのアッシュペーフランスという会社は「rooms」という

合同展示会を毎年開催されています。

出店社や出店候補社の中にはまだまだ日本には知られていない、

メジャーでない でも、たしかに技術とセンスが光る作家の方や会社が

多々あるそうです。およそ600社。

「業界を活性化し、次の世代につなげたい」という事を女性の視点から

編集をしたこのお店。

注目です。次回出張時必ず行きます。

 

 さて、2つの新業態のお店が本日オープンしました。

(実は他にも多々ありますが興味あれば調べてみてくださいね。)

 

これが思惑通り成功し旧業態と並ぶ柱となるか、

一過性のものであっという間に陳腐化してしまうかは

今後を見てみないとわかりませんがここではっきりと言える事が3つあります。

 

1つ、『完全にオリジナルといえるものはない』

 

既存の業態や異業種などが実践しているアイデアや技術を組み合わせたり

取り除いてみたりあるいは絞り込みをして表現方法を変えているという事です。

自社で開発した今までにないものなどありません。

 

2つ、『ターゲットとするお客様層や業界のスキマを明確にする』

 

ji-baにおいては完全に20〜30代の女性がターゲットとされています。

鮨の場ではターゲットはファミリー層ではありません。

都心のサラリーマンや女性の1人〜2人客がお酒と一緒に楽しむ場所としています。

(オオツカの予想です。ハズれる事多々あり。)

また、業界のスキマというのは現状、回転寿司は郊外に過剰ともいえるほど

出店されておりその場で競争をするよりも比較的手薄とされる都市部に

大人のお店として展開を急ぎたいという思惑があるのかもしれません。

 

3つ、『見せ方、表現方法を変える。まとめてみる』

 

お客様のご要望やニーズをなんでも聞くのではなく、

こちら側から予測しまずやってみる。そして少しづつ修正を行っていく。

見せ方も一つの方法でなく色々な角度で見えるように工夫をする。

そして思い切ってたくさんある選択肢を一つにまとめてみる。

 

と、こんなところでしょうか。

 

大塚呉服店も上記のような問題点や選択肢がありながら、

なんとかオープンにこぎつけ現在に至っています。

もちろん関係者のみなさまやスタッフの協力があったればこそですが

なによりお客様に少しづつご支持頂けた事が一番だと思います。

(ちなみにもうすぐ神戸店が2周年を迎えます)

 

今日ご紹介したお店が今後どのような形に発展していくのか

非常に楽しみにしています。

いい部分は自店にもどんどん取り入れていきたいと思っています。

 

本日も最後までお読み頂きましてありがとうございます。