着物屋をやっています

兵庫県の着物屋 有限会社みさ和の2代目がつらつらと商いに関係ある事ない事書いています

勉強と経験に無駄な事なし。………だよね?

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みなさまこんばんわ。

オオツカです。

 

昨日途中まで書いてて寝落ちしたブログを加筆してようやく今アップ。

いつもギリギリ。そんな毎日ですが、もうなんかコレはコレでいいかなと

思うようになってきました。

 

まあ今後もこんなノリで日々のブログ更新やっていきます。

 

昨日夜にあるお知らせを頂き、この秋から半年間の勉強会に

参加する事にしました。

日時など未定な事が多すぎたのですがまず申込。

このブログを定期的に読んで頂いている方や関係者の方は

分かると思いますがアレです。

 

まだ完全に決定しているわけではないので詳しくは書けませんが、

もろもろ決まり次第このブログでもお知らせしていきます。

今から参加するのが楽しみですなー。

 

私は勉強自体はキライではなくどちらかというとあちこちと

出歩いていて人にあったりお話を聞いたりイベントに参加したり、

お店を見て回ったりだと動くのが好きです。

 

時々、社内外のいろんな人からご指摘を頂いたりします。

 

「出張して、勉強?本業の役に立つのか?」

「遊んでいるんじゃないのか?」

「業績が安定しているわけでもないのに社長がフラフラと出掛けている」

「現場こそ大事なのにあまり来ない」

「ヒゲが汚い、言動や行動がウザい」などなど。

 

うーん。

業績が良くない月や、心が弱っている時なんかは

確かにそうかもしれないなー、役にたつかどうかかー

と思わず考えてしまう時もあるのですが

そんな時に思い出す話は「3M社のポストイット」という商品の物語。

 

あるセミナーで勉強させて頂きました。

このお話は大好きなんです。詳しいストーリーは以下。お時間あれば是非。

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今では当たり前の「ポストイット」という商品。

一端に糊(のり)のついた付箋紙(ふせんし)でメモを書いて好きな所に貼れる。

貼った後に簡単に剥がす事ができて糊も残らないというヤツです。

もちろん再度張り付けも出来る。

 

物語の流れは以下の通り。

 

①もともと3M社の研究員が「とにかく強力な糊」を作ろうとして失敗します。

 それがポストイットの「弱すぎる糊」です。

 研究員は魅力を感じますが、結果5年間お蔵入りする事になります。

 

②しかし、別の研究員がある事がきっかけで

 「弱すぎる糊」の利点と活用方法を見いだします。

 ・糊の強度が弱過ぎることが、逆に剥がしやすい糊である

 ・糊の強度が弱いので剥がし跡がつかない糊である

 貼り直しが簡単にきく付箋に最適であると。

 

③それを実現する為の困難をメリットと捉えます。

 実現が難しいという事はマネされにくい、

 今までにない商品を自分たちが作り、広めようとしているという

 関係者のモチベーションアップ。

 

④さらに新しい活用方法

 違う文化や考え方の国によってこの技術はさらに進化していく。

   まだまだ新しい商品へと変化する。

 

私の解釈としては、

 

①のシーン

もしこの研究員が強力な糊だけに執着をしていればこの商品は

誕生していなかったでしょうです。

いずれ、誰かが実現するとしても少なくともこの時はなかったでしょう。

強力な糊の開発者ですから、その意識で頭の中が一杯ならこの『失敗作』は

ボツで終了。意識の外のはずです。

でも、自分ではなにか価値があると思った。

これはただの研究バカではなくて、

美しいものや今までの経験から見て自分の仕事の【本道】とは違う

使い方を探したいと思っていないとこのような発想にならないと思うんです。

自分の仕事以外の事意識がいっていなければ。

 

②のシーン

ここで登場する研究員は①の開発者とは別の人物ですが、

ある事がきっかけでこの糊の使い方を見いだします。

開発から5年経った時でも知っていた。

開発者が伝え続けたのかこの研究者が探し出したのかは分かりません。

でも頭の片隅にでも①の情報が残っていたはずです。

あったからこそアイデアが思いついた訳ですね。

 

③のシーン

イデアや考えがあっても、実行に移さなければ元も子もありません。

様々な否定的な意見が出ても自分が率先して実際の行動に移したわけです。

そして少しずつ,自分も“まだ世にない商品やサービス作り”

の一因になる事や行動する事を周囲を巻き込みながらその輪を広げていったのです。

 

④のシーン

自国(アメリカ)だけではなく、海外にも展開をしその国々の様々な文化や

特性を生かした商品開発、改良を行い事でまたさらに新しいポストイット

世界を広げる結果となった。

(一例)

これらの物語、アイデアは現場でその仕事を一生懸命しているだけ、

自分以外の他の業界やイメージ、を知らなければ、

もしかすると思いつきも、生まれもしなかったかもしれません。

今現在においては意味がなくとも、役に立たなくとも

『なにか』と『ナニカ』が出会えばそれは新しい『何か』が

生まれるかもしれません。

 

かのSONY創業者の一人、井深大氏もこう言われています。

 

『常識と非常識がぶつかったときに、イノベーションは生まれる』

 

勉強に無駄な事はなく、それを信じて様々な事を学び吸収したいと

考えています。

 非常識もどんどん勉強していこー!!

 

あと、ウザいっていうなー!!

 

本日も最後まで読んで頂きましてありがとうございました。