着物屋をやっています

兵庫県の着物屋 有限会社みさ和の2代目がつらつらと商いに関係ある事ない事書いています

じぶんのはなし 異業種の人とのはなし②

 

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こんばんわオオツカです。

 

からあげ熱が覚めやらぬ中、みなさまいかがお過ごしですか?

昨日、ブログ投稿を予約していたと思ったら全然出来ていなかった事は

ナイショですヨ。いやーからあげいいわー。

 

ブログ初心者(ココ重要)という事で方向性探る為に色々な風呂敷を広げまくって、

シリーズ的な記事をはじめてそれっぽく続く感を出してしまったものなので

「お前あれどうなったんだよ」「投げっぱなしカコワルイ」と

超一部の人に煽られるようになって参りました。しあわせ。

 

そんな呉服業界の浦沢直樹(自称)が続編を書けるとしたらやはり自分自身の事かと。

はたしてきちんと風呂敷をたたむ事ができるのか?

まあいいや、第2話ゴー。

 

【じぶんのはなし②】

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「もんのすごい数の浴衣が売れた」って続きです。

 

当時、スタッフ数3、4名の小さなお店ではありえないくらいの

ご来店、お買い上げを頂きました。

それもそのはずご来店の大半は女子中高生。友達連れで大挙して

をキャッキャいいながらお買い物して下さいました。

 

みなさん口々に言っていたのは「着物屋さんはこわい」

「どこで買えばいいのか分からない」「かわいい浴衣がない」

 

また、姫路の浴衣シーズンは他の地域に比べ約一ヶ月早く、

その理由が毎年6月22〜24日の期間に行なわれる『ゆかた祭り』でした。

そのため他のお店が必要とする期間の前に商品を調達しやすく

一品一品妹と京都まで商品をセレクトして安いばかりでなく本当に

かわいい浴衣の提案が出来たという事も要素かも知れません。

 

友達に聞いて来た。そういって浴衣や小物を自分のお小遣いや

後日お母様とご来店頂いたりして常ににぎわっていました。

 

いままでの着物屋からすると、まず見ない光景でした。

 浴衣とはいえ着物を売っている場所にアレでもないコレでもないと

いいながら若い女性が和気あいあいとしているお店。

ああ、いいなあと思うと同時にもう1ヶ月後にはお店を撤収しなければ

ならないという事で、ついこの間まではもうやめようと思っていたのに

やりたい事が今更あれもこれもと出て来ていました。

 

しかし、期間が満了になり撤収をする少し前に施設側から申し出を頂きました。

姫路駅ビルのリニューアル後に地下の店舗で少し狭くなるがお店を開いてみないか

という事でした。

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今回はここまで。

 

では、次のお話。

 

【異業種の人とのはなし②】

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「きものはなんで形が変わらないの?」

 

異業種の方、それもよく海外に行かれる方に普通に聞かれます。

 

「伝統的な儀式の衣装としてなら分かるけど普段着もあるんでしょ?

なんで一緒なの?

だったらいろいろ変えてもいい部分はあるんじゃないの?」

 

 まあ一応、着物業界の端くれとして現状を伝えます。

メーカーさんの事、問屋さんの事、我々小売りの事。仕立てや着付け、保存の事。

などなどなど。

 

「なるほどー。色々あるんだね。でもさー

 

 着物を着る人を増やしたいの?減らしたいの?

 

そのまんまじゃきものファンって増えないでしょ。

だってみんな我慢して、無理して着てるわけでしょ?

しかも洋服よりだいぶ高いでしょ? 今のままでいいの?」

 

ちなみにこの物言いの「彼」は一人ではなく、

複数いる私の知り合いの意見をまとめたものです。

洋服に携わる人、デザインに携わる人、文章に携わる人などいろんな業種のひと。

 

中には着物が大好きで昔ながらの着物や着付け、コーディネートをして

街に出歩いたり、友達と遊びにいったり、イベントなどに参加したり。

 

 また、昔ながらの着物や着付けは良しとせずあくまでファッションの一種

として基本の着付けとは逸脱した着方をしてみたり、

いわゆる「寸胴」ではなく体のラインを強調した着方をしてみたり。

 

ある人は「それは着物としてはふさわしくない」と言い、

ある人は「それもファッションの一種」と認める。

 

じゃあなにが着物なのか。

どこからが着物じゃなくなるのか。

 

ココを崩すと着物じゃなくなる。 

コレはOK。コレはNG。

 

その基準がどこにあるのかないのか。

変えてはいけない理由がどこにあるのかないのか。

結局この部分がハッキリとしていない中では結論なんか出ない気がするんです。

 

議論の対象が、

日本の伝統衣装が〜とか、オリンピックが東京で開催された時に〜とか、

なんか違う気がする。

もっと分かりやすくする事が出来るような。

 

最低限の基準を決めた上で、

式服はこのルール。それ以外は全部OK。くらいの思い切りが必要かなと。

 

ほっといたら確実に死んでいく業界ってずっと言ってるのに

現実逃避して、愚痴だけ言って、明日は良くなる予感だけしていても

しょうがない気がするんです。

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つづく。っと。

(続けられれば続きます)

 

色々ありますけど今日も頑張って参りましょう。

 

今日も最後まで読んで頂きましてありがとうございます。