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着物屋をやっています

兵庫県の着物屋 有限会社みさ和の2代目がつらつらと商いに関係ある事ない事書いています

それでもあなたは時代や周りのせいにしますか。   そうですか。

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そういえば先日行ってきました三重県の事を書くのを忘れていましたよ。

書こうと思っていたらあっという間に一週間経ってしまったという。

 

その日、目的メインの一つであった

臼井織布株式会社さんにお邪魔した時のお話。

一応、私着物屋ですのでたまには着物のこともね。

 

 

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ここは三重県津市内で伊勢木綿を織っている織元さん。

江戸時代から続くこちらの会社は現在9代目。

かつては木綿の一大産地であったこの地も

すでに着物から洋服への移り変わり需要の減少などが響き、

組合の解体、織元の廃業に次ぐ廃業で伊勢木綿の会社の数は激減していきます。

そう、

臼井織布株式会社さんはすでに伊勢木綿を織れる最後のメーカーなのです。

 

こちらに友人の着物屋さんのご紹介を兼ねて

臼井さんと情報交換など勉強をさせてもらったり新しいアイデア出しなどを

行えればと数年ぶりにお邪魔しました。

 

しかし、ここの機(はた)は相変わらずイカしています。

 

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数十台ある機は100年ものの豊田式自動織機。

豊田佐吉氏(豊田グループ創始者)時代のアンティーク。

これが現役でガンガン織られている姿はすごい迫力&ものづくり感で

着物マニア、機械マニアならたまらないでしょう。

メッチャカッコイイ。

 

これらの機は名古屋の豊田博物館などからの要請で展示用に

数台提供しているそうです。

っていうかもってないのかよトヨタ……。

 

↓ 動画でも織りの様子をご覧下さい 



自動といっても機械が古いぶんしょっちゅう織り工程がストップしたり

トラブルが発生したりである程度つきっきりで見ていなければいけなかったり
そもそもメンテナンスできる会社がもうない為、社長が修理や

部品の手配などを行わなければいけないなど手間がかかるのです。

(1機で1日に生産できるのは着物の反物1反分)

 

しかしこの工程を経て織られるのが伊勢木綿であり 

消えゆく“希少性”や“伝統の産業”として国や自治体などの補助により守られて

ようやく成り立つことの出来る「保護される伝統産業」となる事を

臼井さんは良しとしていません。

 

こちらもアンティークの糸巻き機

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待っていても誰も助けてくれない

時代は自分たちの都合の良い状況には変わってくれない

自分たちの事を勝手に調べて商いに来てくれない

それが分かっているから

自ら異業界の事も勉強し

いろんな場所に積極的に出かけ

様々な自社の強みなどを生かした生き残り策を考えられています。

 

ですのでこちらで織られているのは着物用の反物ばかりではなく

バックや洋装品、各種小物などに活用できるファブリックとしての生地の作成や

これまでであれば作った事のないような色や柄の構成などにも挑戦し

いわゆる本職である着物メーカーとしてばかりではなく

その裾野を自ら広げられるようにと努力され

取引先なども根本的に変わってきています。

もちろんHP(更新はまちまちですが笑)も作られており

自社のストーリーも詳細に書かれています。

 

着物はほんの数十年前まで当たり前のものでした。

でも今はどうでしょうか?

 

どんなに有力な取引先とお付き合いしていても

どんなに長年続いている名門メーカーであっても

どんなに 素晴らしい技術や製品を作っていても

時代は変わっていきますし

人はどんどん新しい情報が上書きされます

 

知ってもらうための努力

裾野を広げる入門用の商品

使ってもらうとこう良いことがあるというビジョン

 

臼井さんはじめいろんな努力をされている各種メーカーさんに

私どもは支えられ勉強をさせて頂いています。

いつも教えて頂いてもっともっと工夫できるはず、

ウチももっと頑張らなきゃと思います。

 

だから、

売れない売れない〜

すぐに何か新しい事業を〜

国が助けてくれないから〜

と泣き言ばかり言っている所や人は大嫌いなのですよ。

 

お邪魔したこの日も

取材や全く畑違いの業界から仕事のオファーが来ているのに遭遇しましたし、

前回見せて頂いた時は半分しか稼働していなかった機もフル稼働していました。

もちろん繁忙期ということもあるのでしょうが非常に元気に

若いスタッフさんも入って忙しそうにされていました。

 

自分から動かなければ何もはじまらない。

やらないで後悔するよりも

せめてやってから後悔する

そんな会社にしなければいけないなと思うそんな三重訪問前半のお話でした。

 

よーし頑張るぞー!

 

おわり

 

 

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