大塚呉服店物語番外編 「東京への道」3
前回の展示会より約1ヶ月後、
幸いにも複数社からPOPUPやイベントのお誘いを頂いたものを
日程や内容、条件など調整した結果
「ルミネ新宿2 インフォメーション前 POPUPスペース」
にて催事をさせて頂く事が決定しました。
その内容は当時ルミネさんが製作されたプレスリリースをご覧下さい。
催事の条件などはこんな感じ(家賃や数字など除く)
催事イベント名:KOKO LUMINE(ココルミネ)
イベント内容:地域のポテンシャルを高め、文化の創造に繋げることを目的に、
今後も日本の「ものづくり」の支援・企画発信
イベント期間:2013 12/27〜2014 1/7 (11日間)
POPUP広さ:23.5㎡(約7坪)
約50㎡のスペースを2社で半分に分けてのイベントとなりました
お隣はサザビー・リーグさん運営の『ACOMEYATOKYO(アコメヤトーキョー)』さん
まさかの着物屋の隣がお米屋というなかなかカオスな企画でした。
私が最初に聞いてイメージしたのは
「めっちゃおもしろそう!!」でしたが。
さて、その内容をどうしようかという事を
デザイナーさんやプランナーさんと企画を出していきました。
条件を見ながら出た意見は、
・年末年始(1/1は休館日)の11日間営業という期間はあっという間に終わる
・7坪というスペースは広くもなく狭くもない要は使い方
(隣との敷居は壁一枚その他は開放型)
・商品のセレクトをどんなお客さまに見て頂きたいのかしっかり詰める
・「売上を取る」か「インパクト重視」か店づくりの目的をどちらかに絞る
・ただ商品をそのまま並べるのでなくある程度予算をかけてお店を作る
というものでした。
いずれにしても
中途半端は良くない!
やるなら振り切ろう!!
では、ご覧頂きましょう。
記念すべき大塚呉服店初のPOPUPショップはこうなりました。
壁面と床面のフレームと養生は施工業社の方に来て頂きました。
それ以外はスタッフとデザイナーさんとでちまちまと作ります。
まず床ですが2cm程度の細かく砕いた『ヒノキのウッドチップ』を
思い切り敷きました。
その数麻袋(お米30kgくらい入りそうなやつ)を
10袋分惜しげも無く使用(笑)
分厚さ6cmのコンクリート石板(1枚15kg)を
60枚(900kg)
四方の組み木は4方向ハンガーラックでお正月用の着物など。
棚板、木の棚、カウンター、広げ台用合板は事前に作成。
茶箱、鏡、マネキンは持ち込み。
で、
完成したスペースの現場を見たルミネの担当者さんは
「おっ、おう………。」
という反応でした。
反応の意図はまた次回。
なぜこのような売り場にしたのかをご説明します。
◯テーマは「京都から来たファッションの着物屋」にした
◯床のウッドチップは神社などの砂利のイメージ(砂利は危険なのでやめました)
◯ウッドチップが外に飛び跳ねるのでスタッフは常に外側をお掃除
それによって動きがある店内と着物の仕草を見て頂く
◯石板は石畳のイメージ ここでお客さまとお話しをしたりします
◯商品のを価格帯別で陳列方法を変えだいたい今見ている物の価格を
お客さまがイメージしやすいようにした
◯陳列をすべて「店内に入らなくても見れる・触れる・比較できる」ように
什器の配置を外側に向けた
◯京都の新年の飾り物などお正月をイメージできるようにした
◯着物屋でもファッションのお店に負けない店づくりが出来る事を見せたかった
この時のイメージとデザインは
バイヤー・プランナーの山田遊さん、デザイナーの関祐介さんの才能が
合わさって炸裂しとても楽しく面白い売り場が出来たと思いました。
(現場スタッフは大変だったようですが………)
準備が終わりまもなくオープンという時に出た一言が未だに忘れられません。
「いやー、いいわー。
いい売り場になったわー。
でもね、オオツカさんね、
コレ、売れないっすよ(笑)」
明日はどっちだ。
つづく
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