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着物屋をやっています

兵庫県の着物屋 有限会社みさ和の2代目がつらつらと商いに関係ある事ない事書いています

物語(ストーリー)があるってすばらしい

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京都に、ある洋食のお店がありました。

 

京都四条河原町の交差点にほど近い細い路地の一角にあるお店で

創業は1945年(昭和20年)の創業でした。

第二次世界大戦の終戦直後にそのお店はオープンしました。

進駐軍の払い下げの調理道具などを使いながら「洋食」の大衆食堂として。

 

「ポークカツレツ」「オムライス」「エビフライ」など

地元の方に愛される得意料理、定番料理がある中で

その歴史の中ある名物料理を生み出します。

 

閉店したコロナ当時の「玉子サンド」

 

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ワンセットの食パンに

ゆで卵ではなく「焼く」卵焼き

 

卵を5個使った出汁巻き的なふわふわなオムレツを挟んだサンドイッチです。

片面それぞれにグレービーソースとマスタードを塗っただけの

シンプルな料理なのですが

このボリュームやインパクトや絶妙な味のバランスは

京都の地元の方のみならず他のエリアのお客さまにも

雑誌、テレビ、Web、SNSなどで知れ渡り

オープン前から閉店前まで行列ができるほどの人気店になります。

 

どんなのかご興味ある方は動画を御覧ください。 


京都で卵サンドといえば「コロナ」といういうほど有名で

東映大映の俳優さんや南座の歌舞伎役者さんなども

足繁く通うほどだったこのお店は2012年に閉店してしまいます。

というか、閉店時のマスターの御歳はまさかの96歳。

(現在は逝去されています)

 

後継者もおらず閉店と同時にこの名物料理は姿を消す事となるのです。 

 

が、その後ひょんな事で

 

京都のローカルフリーペーパーの情報誌から企画で

このコロナの味を引き継がないか?というものがあります。

 

現在の「喫茶マドラグ」の店主山崎さんがその味を

原さん本人に指南を受けて、その名前ごと公認で受け継ぐ事になる訳です。

 

事の詳細は以下リンクから 

 

素晴らしき時代マーケット 喫茶マドラグインタビュー 第2部~喫茶人として大切にしていること~ | 阪急うめだ本店・スタッフブログ

 

さてここで大変なのは、
京都随一の知名度を誇る名物料理の名声を受け継いだ後なのです。

 

 

「コロナの玉子サンドじゃない」

 

そう言われる事もあったそうです。

 

上記リンクから抜粋

 

 

最初はそんなに評判が良くなかったんですよ。原さんのつくる玉子サンドと私が玉子サンドからでは、お客様は感じるものが違うんです。レシピが同じでも違うんです。水分量、塩分量、火入れの時間など日々試行錯誤をして、おいしさを追求していったのですが、あるとき気が付いたんです。味以外の何かが足りていないのかと。

 

―味以外の何か?

 

時間が経つと、思い出の中でも、良い思い出が残されていく感覚ってありませんか。 原さんの玉子サンドもそんなことがあるのかなと。なにせ60年以上の良い思い出です。今、100%同じものを食べても、それは少し足らないのかもしれないと思っています。100%継いでも、感動は等倍にはならない。たぶん思い出分の差なんですよ。ふわふわとした食感。あのボリューム。ダシの味。いろんなおいしさが思い出と結びついている。だから、私の玉子サンドは、原さんが作りあげてきたおいしさを、少しオーバーに表現しています。「ふわふわ」が「ふわっふわっ」のように。そうやって試行錯誤をしていき、最近やっと良い評判が得られた実感があるんですよ。

 

 

現在のマドラグの「玉子サンド」

 

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この写真は先日私が食べてきた時の写真。

すっごい美味しかったです。

 

ただ教えてもらったものをそのまま出すだけでなく、

守るものは守り、進化させるところは進化させる。

そうして努力をして、改善改革をして、継続して、

そして“今の”「コロナの玉子サンド」があるのです。

 

マドラグの公式サイト 


いかがでしょうか?

京都に訪れて時間があれば立ち寄ってみたいと思われるでしょうか?

 

当店にも言える事でそれこそ

お店も人も発信も日々進化をさせなければいけない昨今、

単なる商品のスペックや価格だけでは選ばれない時代にすでに突入しています。

 

今後お店やサービスなどお商売をやっていく上で必ず必要になる事は

 

「店主やスタッフなど個性を出した発信」

「今のお店やサービスに至るまでの物語」

 

だと思います。

特に着物のような生活に必ずしも必要でないものは。

 

とりたてて大した物語や非日常的な事などない

自分は無個性ではっしんなんてとてもムリ

とよくおっしゃる人がいますが

そう思っているのは案外自分だけだったりします。

 

人に伝える事というのはとても難しい事ですが、

まずは第一歩を踏み出してそして継続し続ける事なんだろうと思います。

 

あなたも是非!

 

あ、このマグラグさんですがこの件の他にも

お店のインテリアやお店の成り立ちや他の名物料理など

調べれば調べるほど魅力が多いお店です。

すっかりファンになってしまいました。

お近くに立ち寄られる事があれば行ってみてくださいね。

 

そしてそのおかげでこうして「玉子サンド」は

次の時代へと移っても広がっていくのです。

 

 

本日は以上でし!

 

 

 

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