その常識って本当に今、正解ですか? 常識を変えたら市場が変わった
私はお酒が好きでして、
悪酔いや周囲にご迷惑をおかけしない程度
(自分が思っているだけかも)に
だいたい何の種類でもクイクイ飲んでしまうのです。
唯一ダメなお酒それは焼酎なのですがその理由はまたいずれかの機会に。
本日はお酒の中でも日本酒のお話。
こんなグラフをご覧になった事はありますでしょうか?
なかなかの右肩下がりですが、
約40年間に渡っての日本酒の消費量をグラフ化したものだそうです。
期中の全盛期から考えますとその消費量は三分の一にまで減少しています。
まあ、きもの業界はこんなものではないのですがね。
(着物は六分の一)
そんな業界の環境の中売り上げやブランドの展開を
爆発的に伸ばしている企業があります。
それがコチラ、「旭酒造」
こちらの日本酒ブランド「獺祭」がスゴイのです。
まず、何がスゴイのかといいますと
消費者の目線でナイスな紹介ブログを見つけました。
というか、友人の瀧澤翼さんでした(笑)。
よろしければお読み頂きたいです。
ちなみに瀧澤さん、
恐ろしく美味しいもつ鍋屋さんのご主人です。
勝手に宣伝 ↓
さて、本日のブログを書こうと思ったのは
こちらの記事をみたからなのです。
お時間あれば本文もお読み頂きたいですね。
記事内でこれまでやられてきた事で
気になるところをピックアップしますと、
(細かい文脈が気になる方は是非上記サイトを!)
櫻井社長:
①
これまで日本酒造りを30年間やってきましたが、
前半の15年間は杜氏と一緒に昔ながらの日本酒の造り方をしていました。
その後、造り方をデータで管理するようになり、
杜氏抜きで社員と日本酒を造り始めました
②
次第に、日本酒ファンのお客さんが壁になり始めましたね。
昔からの日本酒ファンのお客さんって「日本酒ってこうあるべきだ」
っていうイメージがあるじゃないですか。
それはもう仕方ないんだと思っています。
逆に、会社としてはおいしい状態かもしれないですね。
お客さんからそういう反発があるってことは、
同業他社のライバルが出てこないってことじゃないですか。
③
くず米として処分されていた「等外米」を使って
『獺祭 等外』という商品を作ったときも批判を浴びました。
『獺祭 等外』は美味しく飲める時間に限りがあり、
お客さんに早く飲んでいただく必要があったので、
流通力のあるワタミさんと組んで商品を提供したんです。
そのときは、「『獺祭』を安価な居酒屋チェーンに売るなんて、
高級イメージで売ってきたイメージが下がる」という批判をいっぱい受けました。
この3点全然別業界の事を知らない私が見ても
相当チャレンジャーな話だと思います。
①はそれがありきで成立していた業界の常識を
②は古くからのファンの考え方の常識を
③は商品そのもののあり方の常識を
ゴッソリ変えてしまったと言う事です。
このお酒ブランドが広がってから実際、
今までの日本酒市場とは違う『新しい市場』が誕生しました。
同じ日本酒でもエンドユーザーが変わりました。
コレ着物業界出来ますでしょうか?
減少するパイ(市場)の中で取り合い、押し合いしていても
発展する事は難しいと思います。
業界内の常識や昔から続く常識などは
『伝統』という言葉のみで完結させようという気がしてなりません。
「あそこの業界が景気が良さそうだから乗っかろう!」
という考え方は論外ですが、
一つの実例として大変ためになるのではないかと思いました。
要はお客さまが着物を着て
「スゴくいいね!」と言って頂けるその為だけに
今の時代に合わせた常識に変更していくべきだと思います。
是非とも現状から一歩前に出られるきっかけを何か作る事が出来ないか、
頑張りたいなーと思いました。
なんか長くなりそうなので今日はこの辺りで。
おやすみなさい。
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