読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

着物屋をやっています

兵庫県の着物屋 有限会社みさ和の2代目がつらつらと商いに関係ある事ない事書いています

なぜ大塚呉服店なのか? 16          「キモノコワイ4」

f:id:tsukachan330:20160426233042j:plain

 

そういえばなんで?って思うような決まり事は

なんにでも結構あるわけです。

 

たとえば、

交通ルールであったり人とのコミュニケーションや

マナーについてものであったりなど。

そのどれにもそれなりの理由があったり、

時代によって変化して今に至ったりするわけなのですが

昔の名残なのか、なぜ今もそうなっているのかが

よく分からないものも存在するのです。

 

ええ、

 

着物もたんまりあるんです。

 

 

『なぜか変わらない決まりごと』

 

 

今回はその内の2つを考えてみたいと思います。

 

 

1、着物の寸法について

    

  着物の寸法を限界まで大きく仕立てをしても

  自身の身長や裄丈(手の長さ)が長いためサイズが

  小さすぎて着れない

 

   または、相当窮屈に着る他ない

 

   こんな女性が増えています。

   それもそのはず日本人女性の平均身長は60年前に比べるとこんなに違うのです。

 

    1950年 → 148.9cm

       2010年 → 158.3cm

 

    実に9.4cmの伸び(!)。

    60年前には少なかったであろう170cm以上の女性も

   いまや結構な数いらっしゃいますし、

   身長が160cm代としても手の長さが昔よりもはるかに長いのです。

 

 

f:id:tsukachan330:20160427222510p:plain

 

   その原因としては「反物(たんもの)」の寸法に限界がある為です。

 

f:id:tsukachan330:20160427223321p:plain

  こういう感じの形。

  単純に幅の広い反物か広幅の洋服生地で作れば良いんじゃないか?

  と言う話になるのですがどちらもあまり好まれません。

 

  まず幅広の反物というものは製造できる織り機が少なく

  あまりたくさん出回っていませんし色柄も選べません。

  そして洋服生地で作る場合、着物の形としてのバランスが崩れる

  という理由などで嫌がられます。

 

    じゃあ寸法大きい人はどうすりゃ良いんだよ!って話ですが、

  こういう事です。

 

      着物の寸法に合わせて工夫して着て!!

 

 

  !!ナント!!

 

        まあ、お洋服に比べて着付けの仕方などで幾分かは補正が効きますが

  それでも無理な方は無理という事で様々な工夫が必要となります。

  

  今後、身長や裄が長い方が増えていくかはわかりませんが

  着たくても着られない方はいらっしゃいます。

  こんなケースは20年前くらいからよくあった事で

  そういう方の為に各箇所の寸法の比率や形の美しさが保たれるバランスなどが

  変更点などあれば良いのですが、無いんです。

  あったとしても少数派。ほとんど目にする事はありません。

 

 

2、体型について

 

  着物は体型が変わっても(太っても)着方を調節する事で

  長年に渡って着る事のできる寿命が長い服です。

  しかし、それとは逆に昔の日本人体型から比べ上記のように

  身長も高く、手も長くの他、

  足も長く、胸やお尻も大きく、ウエストが細い

  そんな体型の方が増えてきました。

  

  基本的に着物は平面裁断の為、寸胴体型に近づけます。

  その場合は着付けの際タオルや布などで補正、補正、補正です。

  こちらも着物を主に毎日来ていた時代の頃とは違う

  生活や食事の変化や時代による体型の変化のもので、

  着物に“自分の体型を合わせて着る”事となるのです。

    

 

着物に自分が“合わせる”

 

正直、『そこまでして着たくない』

または一度着てみたけれど『息苦しい』・『気を使う』・『大変』

と初めての人に印象つける事となり、

キモノコワイという状態になりがちなのです。  

 

昔からの伝統もあるのでしょう。

それぞれの箇所にそれぞれの意味合いもあるんでしょう。

現状の着物の着姿が一番美しいという固定観念もあるかもしれません。

 

しかしながら、ファッションは過度の手間暇や制約があればあるほど

人は面倒になって離れていく事は当然の事と思います。

(そこにさらに価格などの事もあればなお)  

 

着物業界はこの寸法や体型の変化に対してなんらかの対応・対策を

考えておくべきでしたし、今からでもできる事はたくさんあるような気がします。

 

また、逆にその制約があるから着物は美しいと言われる方もいらっしゃいますが

であればこそ

オールドスタイルとニュースタイルの着物を選択出来る環境がなければ

着物の裾野は広がっていかないような気がします。

 

ウチのお店も何か考えられないかなと

ない知恵絞っていきたいと思います。

いいアイデアありましたらお知らせくださいね(笑)

 

 

雨の姫路にてー

 

 

Facebookやっています

https://www.facebook.com/naoto.otsuka.98

 

instagramでは大塚呉服店を中心に写真を毎日アップ

https://instagram.com/otsukanaoto/

 

グルメ特化系もあり〼

https://www.instagram.com/naoto_otsuka/

 

Twitterでもたまにつぶやいておりますので是非!

https://twitter.com/otsukanaoto