“昔はよかった”なんてどうか言わないで ２
大塚呉服店という着物のブランドを約３年前に立ち上げをして
あるご縁があって東京の商業施設にお店を出す事になりました。
メディアの取材などもいただく事があるのですが、
よく質問を頂くというお話です。
『 昔はいろんなところにたくさん着物屋さんがありました。
今は街中や都心の商業施設などで姿を見る事が少なくなったように思います。
一般消費者の着物に対する興味が薄くなった事や折からの不景気などが
問題だとお考えですか？ 』
こう聞かれた場合つい、ですね。
こう聞き返してしまいます。
という事は、
今まで着物が売れていたというのは
景気が良くて、他にライバルとなるものが
少なかったからという事でしょうか？
『う、うーん。
時代の事もあると思いますが、その面は否めないと思いますねー。』
少々バツが悪そうにお答えを頂きます。
はい、着物関係者のみなさまよろしいですか？
これどういう意味か分かりますか？
外の業界から見ると、
着物業界は他業界に比べると
「事業として」のマネジメントレベルが
著しく低いって話ですよ。
そんなの分かってるって？
うーん。
さらにもう少しわかりやすく言うとですね、
時代が変わって来た、
またはもうとっくに変わったのに
いつまでも過去の栄光に捉われまくって
違う角度からモノを見れず
今の状況などの原因を外にあると考えて
他人や時代や環境や政治などのせいにして
これまで一生懸命お金と時間をかけて
やってきた人脈や勉強が今にまったく
活かされておらず、その解決策を
さらに外に求めているんじゃね？
あなたたちの業界って。
って意味ですよ。
多分ですが。
あ、私が言っているわけではないですよ。
メディアです。
外の業界の方の意見です。
または、
これからの時代は後継者に任せるとか
言ってるくせに自分は口出ししまくりで
まったく好きにさせないし、
文句いいまくり。
現状から、着物ってかっこいいな
着てみたいなって思うような
発信を考えなさいよ。
やってないでしょうよ？
あと、お前の着物姿かっこいいって
思ってるのは自分だけなんじゃね？
もうちょっとファッション勉強しようよ？
とか、
ああ！もうそんな事まで言わなくっても！と
思いますが
メディアですから。
言ってるのはね。
外の業界から見たらそう見える意見だそうです。
「そんな言い方ないじゃん！」って私は言ってますが。
その人はそう見えるんだからしょうがない。
誰が言ってるのかなんて絶対教える事なんて出来ませんが。
守秘義務あるんで。
あ、その人言ってましたが
「今は逆に着物業界はチャンスなんですよ」と。
日本全国どんな都会も田舎も並んでいるお店は
ほとんど同じブランドばかり。
商業施設やお客さまは個性的なお店を欲しているのですと。
そんな中着物がそれぞれの自店のテーマや得意とする商品、
見て頂きたいと思うお客さまに合うお店作りをするだけで
これまでとは変わって来るのですと。
日々の情報発信やコミュニティー作りを
継続して行うだけで他との差別化や独自化を図れる時代なのですから
勇気をもってやってみましょうよ。
昔の良かった時を振り返る人たちや、
変わる事を恐れる人たちは残念ながらどんどん淘汰されていくのですから
今これに気づいた・感じている・分かった人たちは
じゃんじゃんやっていけばいいのではないかと思います。
って、
『メディア』関係の人が言ってました。
なんかそんな事。
まあ、楽しんで出来る仕事をしましょう。
ね？
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