着物屋をやっています

兵庫県の着物屋 有限会社みさ和の2代目がつらつらと商いに関係ある事ない事書いています

オオツカが「今」着物屋をやっている5つの理由

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「着物屋さんって今、大変なんでしょー?」

 

えっと。

 

このセリフは私が着物の業界の一員となり現在の仕事をするようになった

20年前から考えるとおそらく軽く1000回は言われています。

 

この質問っていろんな意味があると思うんですね。

 

・どう考えても今後発展、成長の兆しが見えないのに何でやってんの?

 

とか

 

・そんな面倒くさい・高い物いまどき買う人っているんだー

 

とか

 

・なんかもうすごい古い世界でいろいろややこしそう

 

とか

 

はい。

 

書いてて悲しくなってくるんですが、

まあ言わんとしている事は分かりますよ。

 

でも、今日も元気にラーメン食べてます。

美味しいです。もりもり。

 

今更ながら簡単な自己紹介も少し入れますが、

私は着物屋の2代目で6年ほど前に代替わりを行いました。

私の父が創業者になりまして、創業から41年の会社ですウチ。

私が生まれる直前まで勤めていた会社を退職して

独立を果たすわけなんですがそこらへんの話はすっ飛ばしてですね、

自宅兼店舗の環境の中で育った私は、

 

右を見ても着物

左を見ても着物

フェイントかけて後ろを振り向いても着物

 

そんな環境の中で幼少期を過ごしてすくすくと成長をしていくわけなのです。

 

今日はなぜ今このお仕事をさせてもらっているか。

また、父の事業を継ごうかと決断したヌルくてどうでもいいお話。

共感できる人は果たしているのかいないのかまあそんな事をつらつらと。

 

最近ブログがダラダラなのでさっさと結論からお話しときます。

5つとかいってんのにぶっちゃけこれが4〜5割くらいを占めます(笑)。

 

その1  : 車に轢かれそうになったのを父に助けてもらった。

 

多分5歳の頃だったと思います。

私と父が夜に2人で歩いていました。

ものすごい田舎なのですが、すごいスピードで曲がってきた

白のサバ◯ナ(たしか)が私めがけて突っ込んで来たんです。

父は私をかばい、車は急ハンドルで避け、

すんでのところで轢かれる事はありませんでした。

その後車は猛スピードで去って行きましたが

父は私の体を気遣ってくれていました。(ちょっと擦りむいたかなという程度)

 

子供ながらに

 

「あー。今、命助けられたなー。

 なんかそのうちお返ししなきゃなー。」

 

とそう思った事。

なんか大人になってからも強烈に覚えていてですね。

イマカラほんの少しだけお返しを(笑)。

 

はい、次。

 

その2 : なんか異常に仕事が楽しそうに見えたから

 

私は小学校に入るくらいまで両親と毎日顔をあわせるという事は

あまりありませんでした。

特に朝夕はまず会わない。

朝はもう出勤して居ない、夜は寝る時にまだ帰ってない。

ずっとお世話はおばあちゃんがしてくれていました。

1日一緒にいれるのは夏休みの家族旅行と年末年始の三が日。

でも特に不満もなかったです。

側から両親の仕事している姿を見ていて

「仕事ってこんなに楽しそうにするものなんだ」って見てて思ったからです。

 

じゃんじゃん参りましょう

 

その3 : 業界の将来性を見誤ったから

 

私は大学で経営学を勉強させてもらう事が出来まして

その中で企業や各業界の分析、将来性を見る機会があり着物の業界など

を見てみるとやや減少傾向にはある中で伸び率の高い企業などがたくさん

出てきているところでまだまだ巻き返して成長する事ができると

予想しましたのですんなりと抵抗なくこの業界に入りました。

 

もし学生の頃に下記のグラフを見ていたら実際、悩んだかもなあ………(笑)。

 

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その4 : 着物業界の強烈な経験を若いうちにたくさん出来たから

 

実家の着物店に帰ってくる前の数年間、某着物チェーンの会社にお世話になりました。

今日のブログには書きませんがそれはそれは、

 

私が思い描いていた着物業界とは

大きく違うものでした。

 

商品や組織、お客さま、スタッフの人間模様、営業、アレとかソレとか。

いい意味でも悪い意味でもここで勉強をさせて頂いたお陰で今がありますし

普通にぬるい異業種やすぐに実家勤めをするよりはるかに

良い経験が出来たと思っています。

お世話になった方本当にありがとうございました。

 

その5 : こんな時代になりましたので今後が楽しみで

 

このブログもそうですが各種SNSをはじめてもうすぐ1年になります。

その毎日の更新の中で、今までではあり得ないコミュニケーションをとる楽しみを

体験する事ができいろんな可能性を感じています。

 

メーカーさん、問屋さん、同業社さんや着物に興味のある人ない人、

異業種の方、海外の方、今までであれば絶対に接点すらなかった方々。

 

これまでは面識のある方や自分の周りの狭い世界しか繋がっていませんでしたが、

この広い世界とその向こうにいる人たちと協力をすれば着物も

変わる事ができるんじゃないか。

なんて考えると今後が超楽しいんです。

 

と、まあ私は他に何か技術や能力があるわけではありませんので

やってるもなにもそれしか出来ないというのが正直なところですが

いろんなことがあって今があって、

いろんな人に支えられて今生かしてもらっています。

 

本当にありがとうございます!

 

なので、

せっかく着物屋をやっていますので

いろんな人を幸せに出来るように

楽しみながらお仕事頑張りますです。

 

 

 

ザッツ・オール

 

 

 

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