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着物屋をやっています

兵庫県の着物屋 有限会社みさ和の2代目がつらつらと商いに関係ある事ない事書いています

「ペラペラの着物」って、あなたはいつもそういうけれど 後編

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 と、まあ意気込んで前編の勢いそのままに

後編へと行きたいと思ってはみたものの

昨日は京都からの帰りが遅くなりブログアップが撃沈してしまいました……。

 

おじゃましていたのはコチラ。

 

 

東京や海外などの町のWebガイドページ「HereNow」

この京都版のローンチパーティーという事で

掲載店舗やその関係者のみが招待されておりました。

 

ちなみにこれが大塚呉服店京都の紹介ページ。

Otsuka Gofukuten - Venues - HereNow Kyoto

 

周りは全員異業種の方ばかり。

何人かとお話が出来ましたが私が着物を取り扱っている事をお話すると

男性、女性みなさん口を揃えておっしゃるのが、

 

「着物ってまだ、着た事がないんですが、

 すごいカッコイイですよね!一度着てみたいな!」

 

(もちろん目の前にその業界の人がいるわけですから

   “キライ”という人はいないんですが)

少なからずこの日のみなさんの着物に対するイメージの中に

『しきたり』や『知識』や『生地の素材』や『品質』などは関係がなく、

 

きものを「ファッション」

        として見ているのです。

 

もちろん「慶事」「弔事」などの正礼装や準・略礼装など

きちんと整えてルールを守らなければいけない場所や着物の種類はあります。

PTOによってその場に応じた振る舞いやしてはいけない事など

事前に知っておく必要がある場合ももちろんあります。

結婚式やお葬式などでジーンズや色彩が派手すぎるようなものを

着ては場に浮いてしまいますし関係者の方に迷惑をかけてしまう事も

あるかもしれませんよね。

 

しかしながら、それ以外の「普段着」などはその枠から外れてもいいと

私は思うのです。

つまりどんな格好や着方をしてもOKと私は思います。

 

仮にそれが『左前』であってもいいと思います。

(見つけた時はやんわり教えてあげてくださいね。先輩。全否定しないでね。)

 

ちなみに以前このような事もありましたね。

こういった写真アプリを使われている方はちょっと注意してね。

で、

ですね。

こういう事を言っているとこう返ってくる事があります。

 

 

「それでも着物はちゃんと 

       しなければいけない!」

 

「それなりの品質のものを着なければ

  かわいそうだ!それは着物じゃない!」

 

 

 

「何で?」

 

 って即レスするんですが今まで納得出来る返答をもらった事は一度もありません。

 

「着物というのが日本人の心だから」とか

 

「いかなるときも背筋をシャンと伸ばし整えるのが着物だから」とか

 

謎理論が展開されるケースもよくあります。

 

なのでさらにお聞きするんですね。

 

「何で着物だけ特別なんですか?」

 

昔はみんな着物を着ていたんですよ。

 

素材が絹の着物が一般にも多く普及するようになったのなんて最近の事ですよ。

しかも現在、生糸はほぼ輸入に頼っているのが現状です。

国内産なんてもう超希少です。 

 

昔から普段着として着られているのは木綿や麻やウールでした。

30年ほど前に普及してきたポリエステルをはじめとする化学繊維のものなど。

これってね。洋服も一緒でしょう?

 

お持ちですか?普段着の国産絹のお洋服。

 

手描きや金彩加工、希少な織や染を施した

完全オートクチュールのお洋服。

 

そんなもんないでしょ。

持ってる人の方が少ないと思いますよ。

 

プリントでも化繊の生地でも色柄が季節とあっていなくて、

着付けがちゃんとできてなくてバランスが悪くてペラペラで

 

 な  に  が  悪  い

 

 

私は着物業界の人間ですがこれは昔から疑問に思っておりました。

 

普段着こそなんでもOKでどんどん着られる機会を増やして

その中でもう少しいい物や本格的な伝統技術が施されたいわゆる

「手仕事の着物」に興味が湧いて勉強をしたり欲しいと思ってもらえるものなのに

そこをすっ飛ばして、

 

『これが本物の着物です。◯◯万円。』

『希少な技術や素材を使った物こそが本物』

 

とかいっても説得力なんてゼロですよ。

“みんなが着ないとこの伝統技術がなくなってしまう”とか知らんがなという話です。

そうなったのは周辺環境のせいだけではないですよきっと。

 

私はまず着物を少なくともファッションとしての立ち位置まで戻したい。

そう思っています。

それは、多少のハードルがあってもカッコイイ、カワイイと

そう言われたい。なりたい。

 

「だから洋服より着物を着たい」

 

そう言ってもらえるように。

 

だいたいココに文句つける人は着物も洋服もダサいです。

(あくまで私見です)

 

はい。

 

伝統とか民族衣装とかそんな事ばっかりいってないで

たくさんの人にまずは着て体験してもらえるように頑張っていきましょう。

浴衣はあんなに着る人多いじゃないですか。

 

 

あなたにとってはペラペラかもしれませんが、

 

初めての人にとっては大事な着物デビューの衣装なんです。

 

楽しんでもらえるようにしっかりと環境を整えましょうよ。

 

という業界関係者向けのブログでした。

 

 まる。

 

 

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