着物屋をやっています

兵庫県の着物屋 有限会社みさ和の2代目がつらつらと商いに関係ある事ない事書いています

さて、行くかのう広島。

明日から広島に行くのです。

 

 

はい。

 

 

場所は!

 

 

あの!!

 

 

世界文化遺産!!!

 

 

厳島神社のある!!!!

厳島神社 - Wikipedia

 

 

 

[  宮  島  ]    M I Y A J I M A

 

 

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ただ、今回は旅行ではなく学びに行って参ります。

おそらく観光や睡眠などまったく出来ないでしょうがね(笑)。

でもせっかくなので晴れてるとイイなあ……。

 

さて、厳島神社ユネスコ

世界文化遺産」に登録されたのは今から約20年前の事。

その理由や選定の基準ってのが結構多いんですよね。

 

 

現在日本には18の世界遺産登録がありまして、

知ってますか?覚えてますか?

 

 

昨年登録された「豊岡製糸場」などは記憶に新しいかもしれませんね。

 

で、こういったった「有形」の文化財や自然、環境とは別に

文化一般や伝統や芸能など「無形」の文化財世界遺産として

登録される事があります。

 

それが、

 

無形文化遺産 - Wikipedia

 

 

こちらもユネスコが選定する「世界遺産」なのです。

これも最近では『和食』が決定をして沸いたことも

記憶に新しいかもしれませんね。

 

で、

これにですね、

数年前から『着物』が登録されるように働きかけようという動きがあるんですね。

 

「着物」

世界遺産

で検索するといろんな業界団体やメーカーさんの声など

たくさん出てくると思います。

 

これに対しての賛否などが以前から湧き出ているわけなのです。

特に、2020年の東京オリンピックなど国外から見た時に

非常に日本が「わかりやすい」時期が一つの目安という事もあるのでしょうが、

昨今の動きという事です。

 

面白いといっては失礼なのですが、

メーカーや問屋や小売、または年代によってのそれぞれの立ち位置によって

その捉え方や評価、応援の仕方も業界内でも様々です。

 

着物というものは高尚、高級なもので

あるべきという立ち位置の方

 

着物は所詮ファッションの一つで

より自由であるほうが良いという方

 

それによって変わって来るのかも知れません。

 

いつも勉強をさせて頂いているICHIROYAさんも

以前からブログで書いていらっしゃいます。

 

 

疑問視をする理由としてはこういう内容です。

(ただし、ICHIROYAさんは賛成でもあり、反対でもあります)

 

私も同意見だなあ。

 

上記ブログより抜粋。

 

でも、気になることがある。
 
 「無形文化財」となってしまえば、現在の着物、過去の着物のありかたを厳密に守ろうとする声がさらに強くなるのではないだろうか、と。
 ファッションは時の流れとともに、どんどん変化していく。
 変化こそがファッションであって、着物がファッションであるならば、激しく変化することこそがその存在理由のひとつでもある。

 

着物がファッションとしてではなく単に希少な伝統工芸の一つとして捉えられる事が

 

「老舗メーカーや技術の延命策」

 

「問屋、小売店のセールストーク」

 

に終始してしまわないか個人的に思います。

しかもほんの一時期の期間のみのものにならないかと。

なんかちょっと心配ですねえ。

 

 

だいぶ前の記事ですがすごく印象に残っていたので

ブックマークに入れていたコチラを辛口トークですがご紹介。

 

 

着物バブルが弾けた時、着物業界は、

本当ならここで「着物は気軽に着れるものですよ」

という方向に転換するべきだったのだろう。

だが着物業界は、今までの「格式高いもの」として売る手法を、

より強化させる方向に行ってしまった。

その結果、着物業界は無理な押し売りをして、

世間に「着物=押し売り・悪徳商法」のイメージがついてしまい、

ますます大衆から敬遠されるようになってしまった。

一方最近は、比較的若い層で、草の根レベルで着物愛好家が増えている。

しかし、そういう人たちは、高尚なステータスとして高い着物を着るのではなく、

普段着として気軽に着物を着たいと思っているから、

結局旧来型の呉服屋には近付こうとしない。

新しい層の着物愛好家は、主にアンティーク着物やリサイクル着物を愛用している。

 

上記ブログより抜粋

 

こういう一般の着物ファンと業界のギャップがある以上

世界遺産どうこうという事だけではなく 

自己の都合が「透けて見える」。そんな感じがします。

 

大事な事は何か大きなイベントの機会や、

伝統技術や職人の手仕事がピックアップされる事だけではなくて

 

 

着物を着るとどんなに良い事があるのか?

 

ファッションとしての

着物というものはどうなのか?

 

費用対効果は実際どうなのか?

 

 

これを よりわかりやすく発信し続ける事が大事なんじゃないかと思います。

 

というか、これが自分たちで出来ないのに

海外の賞や評価にそれを頼るというのはどうなんでしょうかね?

 

さてさて、オチも特につかず

そんな事を考えながら明日は早朝から、

車で広島に行くけえのお。

楽しみじゃけえ( 棒読み)。

 

じゃあの。

 

 

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