はじまりはなんでもいいんです。
周辺にはたくさんの寺社仏閣や
“京都らしい”街並みが並んでいるということで
ここ数年は特に日本人のみならず、さまざまな国のお客様も増加し
この界隈は毎日多くの観光のお客様が来られる数は
京都でも屈指のエリアとなっています。
（下記地図参照）
そんな中で、最近よく見かけるのが
「着物」を着て観光、参拝される方です。
これは、日本人だけではなく外国の旅行者の方もグループで
着物を着られて散策されているのもちらほら見受けられます。
古い街並みや石畳の道などは着物がよく似合う、
非常にその姿が絵になりますし写真映えもします。
あるいはせっかく日本に、京都に来たのだからという事もあって
最近では見ない日はないほど多くの方が着物を着られています。
というのも現在、このような京都の観光エリアをはじめ
日本全国の観光地などで爆発的に増加しているのが
『レンタル』の着物店です。
着物といっても七五三や成人式の時に着る
いわゆる「フォーマル」のものとは違い
カジュアルな「普段着」の着物である事がほとんどで、
手ぶらで行っても着物以外に必要になる小物もあり
着付けなどもお店で行ってくれて荷物も預ける事も出来て
そのまま周辺を散策できるというそんなサービスです。
はじめての方でも安心。
そんなお店がこの周辺にも数十件レベルで現在も増加中なのです。
先日書いた記事でもありますが、
着物を着る機会と着物を着る人というのは増加傾向にあります。
その一因がこのような観光地や景勝地のレンタルというものです。
着物を着て観光をする様子などが毎日多くアップされており
その観光や旅行を盛り上げ友達をはじめ会った事もない人、
それも海外の人もそれを見られたり興味を持ってもらったりしています。
「日本に行ったら着物を着て街を歩きたい」
「京都に行ったら、金沢に行ったら、浅草に行ったら……」
などなどそのようなイメージが増えてきていると思います。
私はいい傾向なのではないかと思うのですが、
このようなレンタルに限らず
手持ちの着物やリサイクルなど比較的低予算で着物を
自力で着ようとした時にある障害が発生する事があります。
ある人はそれを単なる『コスプレ』と揶揄します。
着物を着るというよりは観光を盛り上げるためのアイテムであって、
ファッションではないと。
「ペラペラの着物」とか言われる方もいます（笑）。
確かにレンタルの着物は合成繊維などのものや、
いわゆるプリントで柄のものやミシンなどで加工しているものなどが主です。
私は思います。
「 で ？ 」
あと多いのが、『着方がおかしい』という方。
こういうものを使ってはいけないとか、もっとちゃんと着ないとダメとか
季節感や色合いガーなどなど。
いわゆるおせっかいオバさん的な方からのご指摘などが突然あります。
私は思います。
「 だ か ら ？ 」
着物というのは、
正しい着方やお作法、振る舞い、各種知識をきちんと勉強して
相応のご予算や用意してからでないと着られない
「ちゃんとしましょうね（ニッコリ）」
といういわゆる、
『着物プレッシャー』
というものが存在します。
（参考）「私にプレッシャーをかけるパイロットとは……」
結構これが障害となって、
「着物ってめんどくさーい」
「じゃあ着ないという選択をする」
というケースって多いです。
私みたいにバッサリ切れる人ばかりではないんです。
もしも、着物を着る方を増やしたいと思うのならば、
普段着においては口出ししないで頂きたい。と。
もちろん正式な場所や目上の方が多い場などではそれなりに
しなければいけないですし指導も必要でしょうが
その線引きが着物の場合なさすぎる気がします。
そういう方に限って洋服など普段着がダサい方が多い気がします（暴言）。
いやでしょ？
「あなたのワンピースとコーディネートはおかしい」
「その虎っておしゃれだとでも思ってんの？ プププ 」
って電車乗ってる時に見ず知らずの人にいきなり言われたら。
そんなトラウマを着物をはじめてみてもいいかなーと
思っている人にはどうかやめていただきたいなと思うのです。
あなたも着物ファン増やしたいでしょ？
業界もレンタルなどの接点からいろんな提案や発信を行い
もっと盛り上げていく努力をしましょう。
そろそろいろんな付加価値を考えていく時期かなーとも思っています。
投げっぱなし感がありますが、
今日はこの辺で。
終了
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