着物屋をやっています

兵庫県の着物屋 有限会社みさ和の2代目がつらつらと商いに関係ある事ない事書いています

大塚呉服店物語⑯ (完)

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長々と続いてきましたこのシリーズも今回で最終回です。

第一回目を4月に書いていますからもう7ヶ月も経過(笑)。早いなあ。

でも今日で終わり。

第16話最終回です。

 

過去の大塚呉服店物語 

(まとめ読みどうぞ!!)

 

大塚呉服店物語 ① - 着物屋をやっています

大塚呉服店物語 ② - 着物屋をやっています

大塚呉服店物語 ③ - 着物屋をやっています

大塚呉服店物語 ④ - 着物屋をやっています

大塚呉服店物語 ⑤ - 着物屋をやっています

大塚呉服店物語 ⑥ - 着物屋をやっています

大塚呉服店物語 ⑦ - 着物屋をやっています

大塚呉服店物語 ⑧ - 着物屋をやっています

大塚呉服店物語 ⑨ - 着物屋をやっています

大塚呉服店物語 ⑩ - 着物屋をやっています

大塚呉服店物語 ⑪ - 着物屋をやっています

大塚呉服店物語⑫ - 着物屋をやっています

大塚呉服店物語⑬ - 着物屋をやっています

大塚呉服店物語⑭ - 着物屋をやっています

大塚呉服店物語⑮ - 着物屋をやっています

 

 

そんなに記憶力は良くない方の私ですが、

この日の事は細かいところまでよく覚えていまして。

 

前日のレセプション後の慰労会でとても澄んだ空気をかんじながら

記念すべきオープンの数時間前のその時をほろ酔い気分で仲間たちと共に

ホテルまでの帰り道で祝福やこれからの未来の話をわいわいとしていた事を。

楽しかったなあ。

 

 

 

で、

 

 

 

 

翌日のグランドオープン、

 

 

 

  雨  (  笑  )

 

 

 

我ながら本当に持っている。

いやある種、持っていなさを実感しました。

むしろすごいな。と。

この日私の一番最初のお仕事は『傘立て購入』(笑)。

 

特に店内でお手伝いできる事はなく何人か来て頂いた関係者の方や

お花を頂戴した方へのごご連絡などをしたり外から眺めてみたり。

この日も来て頂いた山田さんや中川さん関さんなどともお別れし

なんていうんでしょう。

今からが大事ってのは分かってるんですが一種の燃え尽きた感。

 

これまでこのお店がある「八坂通(やさかどおり)」というのは、

料亭や看板がないお店があるエリアと商店街として地元の人に

利用されるお店が集まっている場所でした。

ですのでそういう場所にうちのこのお店がいきなりできたわけですから

“違和感”はハンパないわけですね。

 

私が実家に帰って来て今後どうしていいか分からなくなって

思い切っていろんな人に飛び込みで聞いてみたりあれやこれやとやってみました。

 

大家さんや商店会長さんなど地元の人にあれやこれやと協力してもらったり、

中川さんや山田さんや関さんに忙しい中、一から教えて貰って勉強したり、

なによりどんな事をするか形がわからない中「やってみろ」と言ってくれた両親、

どうした?社長?と思いながら(おそらく)、付いて来てくれたスタッフたち、

 

みなさんの協力が一つでもかけたらこのお店は誕生しなかった。

 

そう思いながら一人感傷に浸っておりました。

その日の結果はグランドオープンにしてはやや控えめの売り上げとご来店で、

まだまだこれからだよ!とは言いながら若干の不安を持っていた事を思い出します。

まあ要は、お店出来ちゃってみなさんともしばらくつながりがなくなる寂しさと

お金も使っちゃったしこれからが大変だぞーというプレッシャーですわ。

 

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で、その日は終わり久々に兵庫に帰ろうとした時に

なんとなく以前お店があった場所を見たいなと思いました。

お店のすぐ近くで鍵も持っていたので、一人で。

 

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このお店は借りられる方もほぼ決まっており、

調整の為にまだお借りしていたのですが改めて空っぽになった店内を見てみると

いろんな感情が湧いてきます。

 

自分が行動しなければこの場所でお店をまだ続けていただろうし、

もしかするとなにもしなければよかったなんてそんな結果になるかもしれないと。

 

でも、

 

何もやらなかったら何も変わらない

 

やると決めたんならとことん突き進もう!

 

 

そう思える事が出来ました。

「10年間お世話になりました」とお店にお礼を言って帰宅したそんな

2012年の11月23日の夜の出来事でした。

 

そんな時からあと数十分で大塚呉服店誕生より丸3年が経ちます。

このスタート以降にもいろんな事がありました。

悩む事も楽しい事もピンチもチャンスもたくさんの事が。

 

それで、ですね。

 

「やってよかったかどうか?」

と聞かれたら間違いなくこう答えます。

 

 

よかったです!

 

 

もちろんまだまだやる事も問題点もたくさんあるけれど。

 

もしもこれをお読みのあなたが後継者や個人事業主、独立する事を考えている方なら

まったく参考にならないとは思いますが熟慮の後に「実際の行動」を起こすところ

まで頑張って頂きたいと思います。

 

それは今の現状が辛いから

思いつきでお店をはじめるとか、

新しいお商売をやってみるとか、

そういう事ではなくて自分が楽しく仕事が出来る方法

再度見直して考えてみるという事です。

 

すっごい大変ですよ?

 

でも

 

楽しいですよ。

 

そういう方に何かが見つかる事があれば幸いです。

 

長々となりましたがようやくこのシリーズを終わらせる事が出来ました。

お店立ち上げや現在までの運営、今後お世話になる関係者の皆様に

最高級の感謝の意を示しまして「大塚呉服店物語」終了とさせて頂きます。

 

本当にありがとうございました!!!!

 

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立ち上げ中心メンバーの集合写真。

 

 

と、

 

 

Webでこの模様が少しだけ写っている動画(ナイショ)。

 

 

 

 

 

 

 

 

「でもこのお店、来年にはパパブブレになってますよ」

 

 

 

 

「おい」

 

 

 

 

 

  の写真。

 

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今後も頑張ります。

 

 

最後までお読み頂きましたあなたにも、

感謝。です。

 

 

ありがとうございました。

今後ともどうぞよろしくお願い致します。

 

 

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