着物屋をやっています

兵庫県の着物屋 有限会社みさ和の2代目がつらつらと商いに関係ある事ない事書いています

ほんと若い時に外も含めいろいろ知っておくって大事って

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みなさまこんばんは。

オオツカです。

 

私は料理が大好きでして。

 

ですが、

技術や根気などはまるでなく、

今冷蔵庫にあるまたは、買い出しに行けば手に入る程度の材料と

ネットで面白そうなレシピを見つけてきては

自宅で作ってみたり時にはそれを誰かに振舞ってみたり。

あくまで素人料理の域を超えず時間的にもそう大して

かけられませんのでたかが知れている。

いわゆる自己満足系というやつなのです。

 

そんな中、映像をみたりWEBの記事をみたりして

自分でもあまり食べたことが無いレシピなども挑戦する事も

あるのですが味見の判定基準はやはり今までに食べ慣れているものや

過去に印象深いお店の味で美味しい、美味しくないを判断します。

 

私は日本国外にそんなにたくさん出かけた事はありませんので、

もっぱら日本の味、それが基本となっています。

例えば数ヶ月〜数年海外在住などがあって、

気に入った味覚のものなどあった場合は好みなども少し変化があったり

いろんな料理のヒントなどを体感する事ができるのでしょうね。

 

で、今見た興味深い記事のご紹介。

 日本を含む世界10カ国で食べられている

『サラダ』の具材やそのレシピなどを紹介しています。

どれも美味しそうで、

アメリカの「シーザーサラダ」やスペインの「タコとジャガイモのサラダ」などは

食べた事があったりおそらくこんなもんかな?と味の想像が

つくものはわかるのですが、

 

モロッコの「キャロットオレンジサラダ」。

レーズン、レモンピール……、えーっと。甘いの?

食べた事あったっけなー。

フィンランドの「ロソッリ」。

各種酢漬けの素材を集めて生クリーム投入?

なんだそれ。

ちょっとすごいの想像しちゃうな。

 

日本のサラダからは「ひじきと人参のサラダ」。

分かります。いろどりで枝豆マジ重要。

あと人参の食感は大事なので太さ気をつけたいですね。

 

と。

自国のものでは当たり前であり

他国のものでも知っている、食べた事のあるものというのは

こういった情報でも受け止めがしやすいですね。

逆に全く知らないものや想像がつきにくいものなどは

興味の対象というか自分たちから見てちょっと偏見を持ってしまう

ような気がします。(あくまでイメージです)

 

例えば日本やアメリカでは

スパゲッティーの「カルボナーラ」に

生クリームを使用する事も多いのですが、

パスタの本場イタリア人からすると

 

『マジなにやってんの?ひくわー。

       食えねーよそんなの。気持ち悪い。』

 

というリアクションになるのだとか。

レシピの時代背景や味の好み、そのもののイメージなども

国によっては受け取り方も様々という事でしょうか。

たしかに、

「卵かけご飯にお醤油と生クリームを入れました。

 とっても美味しいです」

と言われたらええ!!ってなりますもんね。

 

自分の身の回り、自国の常識と思っている事が

海外ではその通りではなくて

むしろトラブルや悪い印象をあたえてしまう場合もある。

そんな話を聞いた事はよくあると思います。

 

さて、これが着物であったらどうでしょう?

 

最近周りで海外に向けて着物をアピールする、販売するという

動きが増えてきているような気がします。

もちろんそれ自体は非常に結構な事と思っています。

 

仲良くさせて頂いているICHIROYAさんなど以前から行われており、

販売先国などのニーズを見極めながら商いをされておられます。

 

私が上記のサラダの記事を見て今日ふと思った事は、

「日本国内での売り上げが減少著しいので、

 海外に販売をすれば売り上げが増えるのではないか。

 ホレ、オリンピックもあるし。外国人観光客多いし。」

と単純に思われて、単純に取り組もうとしようとしている

フシがある会社が少なからず存在している気がする。

という事です。

 

私も日本のファッションとして『着物』というものは

たしかに素晴らしい伝統的衣装と思います。

物によってはおよそ日本の伝統技術や技巧の粋を凝らして

何人もの職人の手を経て、長い時間をかけて作られるそれは、

日本文化の代表的存在の一つと思っています。

 

でも、海外の人からみた着物はどうでしょうか?

 

素晴らしい意匠のものと思っても、

それをファッションの一つとして捉えるでしょうか?

確かにInstagramなどSNSでも海外の方が着物を着られている写真が

たくさんアップされています。(KIMONOで検索)

しかし、それ着物ですか?

あなたが売りたいそのものでしょうか?

 

私は海外で着物を販売できるようにしたいと思っている一人です。

それについて多くは語りませんが、

日本のままの形や機構、着付け、素材、付帯アイテムのものでは

ファッションとして成り立つわけないと思っています。

先日少しだけ参加しましたロンドンデザインフェスでもえらい苦労しました。

 

今売れていないから単純に外に向かってというのは

そのまま行うのは無防備ですし長続きしないと思いますが。

はてさて。

 

と、とりとめもない感じですが

ちょっと思うところもあったので。

 

本日も最後までお読みいただきまして誠にありがとうございました。