着物屋をやっています

兵庫県の着物屋 有限会社みさ和の2代目がつらつらと商いに関係ある事ない事書いています

状況が変わらない理由ってなにさ?

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みなさまこんにちは。

オオツカです。

 

このブログは昨日分です(笑)。

 

サボリヨクナイ、ソノブンヲトリモドス。

 

という事で今日もいきますよー。

 

 

つい、このあいだのニュースですがコレご存知でしょうか?

 

 

ヨドバシカメラは1つの事を取りやめにして

さらに追加で1つの事を開始したようです。

 

 これまでよくいろんなお店で張り紙や

店員さんのチェック、注意などでありましたアレ。

 

「店内撮影はご遠慮ください」

 

私も小売のお店をやっている立場ですのでよく分かるのですよ。

 

・価格の調査(他店や価格コムとの比較)をされているんじゃないか?

・店内のディスプレイや売れ筋、死に筋商品などを持ち帰られて

 同業者に参考にされてパクられるんじゃないか?

・変な逆恨みをされている人にお店を貶る(おとしめる)ような

 Web投稿をされるんじゃないか?

・お店の関係者、お客様のプライバシー(顔写真など)に関わるのではないか?

・お客さまがよそ(他店)に行ってしまうんじゃないか?

・店内の意匠や独自サービスなどがバレる、参考にされてしまうのでは?

 

というのが主な理由でしょうか。

 

自分に対して不利益を被るかもしれない。

その恐怖感から以前よりも圧倒的に普及した個人のカメラからの

撮影を禁じたり、時には強く抗議したりのお店というのが従来の考えだと思います。

 

すっごく分かります。

 

でもこのヨドバシカメラさん。

 

 

うん。規制無理だな。 

変えちゃえ。

 

とシフトしたわけですね。

 もちろんその時の条件などはあるようですが、(新商品、買い物、飲食シーンなど)

ガンガン店内の撮影をOKにしたようです。

ぶっちゃけた話規制って無理じゃね?めんどくさくね?

という事もあるのでしょうが。

 

ついでに、

『フリーWIFI』もはじめちゃいました。

だれでも・なんの機種でも・

館内のどこででも。

無料。つなぎっぱなし。OK。

 

スマホでワンタッチでポンです。

パスワードとかややこしいのほぼなしです(たしか広告付き)。

 

なので、このヨドバシ館内は今後、

 

スマホタブレット、PC、WIFI機能付きの機器などで

だれでもいつでも写真を撮って持ち帰ったり、

SNSでいい事悪い事その場で発信されたり、

過去のデータとしてお客さまに後ほど申し出されたりと

こんな状況になったわけです。すでに。

 

経営者や管理者としてははっきり言って、

リスクがすごく大きく感じます。

知らないとちょっと怖いかも。

だって何されるかわからないわけですし、

不必要な混乱が想像されますからね。

そういう人ほど過去に現場での苦労、対処が多かったのかもしれません。

 

すんごい重いデータの作業されたら負担が大きいな。

今すぐNETにお店の不祥事や値段など露見するとまずいな。

新情報など他店や自店に悪意を持つ人にその場でチェックされるな。

 

と、するような以上の考え方は、

 

過去のものです。 

 

もう今までの考えは今後通用しない、

常識にはならないかもしれません。

 

オープン直後にあった商品やサービスが、

今後お昼過ぎには全部変えられているかもしれません。

数時間後、急遽決まったイベントを満席にする事が出来るかもしれません。

全然人気がなかった商品にスポットライトを当てる事が出来るかもしれません。

 

 そんな事をはじめるようです。ヨドバシカメラは。

 

もしかすると思惑外れて失敗するかもしれません。

現場に無用な混乱をもたらす事になるかもしれません。

他社に売り上げを持っていかれるような事態になるかもしれませんね。

でもなぜ疑問に思い、おこなってっているのでしょうか?

 

時代が変わったから。

やり方、役割が変わったからです。

 

 

お時間があれば是非お読みください。

Amazonは日本での年間売り上げは8400億円。

ヨドバシドットコムは1000億弱と現在では比べるまでもありませんが

ヨドバシカメラ本体の売り上げは6500億円)。

今後お店、現場での商品やサービスの発信、価格の提案によっては

お店などの現場改善も加えてさらに

どんどん変わって来る事になっていくかもしれませんね。

 

ショールーミング』という言葉があります。

 

その意味は、実店舗で家電製品の現物を手にとってみたり

リアルな解説情報を手に入れたのち

顧客が商品の注文はネットでできるだけ価格やサービスの高い所で注文をする

という事です。

 

これは、実店舗を持たずコストを削減しその分品揃えを実店舗よりも多く広く持ち

マニアックな対応や、保証も実店舗と変わらない、発送も無料で早いという事で、

顧客はどうせ買うならネットで買おうというマインドから来ていたもので

 

「どうせ買うならNETショップの方が安いし早いしお得」

 

ここ10年の間に流行った事であります。

 

私はこの構図は今後変わってくるんじゃないかと個人的に思っています。

 

だって、サービスや商品到着のスピード、買い物の気軽さや

お得な目に見える部分が実店舗とネットと変わらなくなってしまったその時、

 どちらが強いかと思うと実際にコミュニケーションが図れる場所が

あるお店の方が強いに決まっているからです。

 

実際、本国アメリカにおいてAmazonは実店舗をオープンさせました。

ネットショップのみでは成長を見込めない、

新規事業の一環という事だそうです。

 

「実物を実店舗で見てNETショップで注文をする」

 

そんなひと昔前では考えられなかった時代、

今となっては当たり前でもそんな時代から、

 

「NETショップで価格や商品のレビューをみて実店舗で購入する」

 

に変わろうとしています。

切り替わらない理由なんてありません。

どんどん状況は変わって行くのです。

 

体験やそのお店独自の特徴こそが他店、他社との差別化になるかもしれませんね。

 

変わるも変わらないもあなた次第。

どうしますか?

 

本日も最後までお読みいただきましてありがとうございます。