”ひとが豊かに生きるための哲学”かあ。

みなさまこんばんはでございます。

オオツカです。

今日はちょっとお早めの更新です。

 ちょっと本日夜半からバタついてしまいますので

前もっての更新をしていきますよ。

さて、台風１８号が猛威を振るっており

東海、関東方面では大変な影響が出ておると伝え聞いております。

被災された方の被害が最小限でありますよう心からお見舞い申し上げます。

幸いと申しますか弊社の所在しております姫路、揖保郡エリアは

朝から夜まで雨が降り続いている程度で台風の影響などほとんどありませんでした。

そんな中足元が悪いということで防水処理がしてあるショートブーツなどを

履いて歩きまわっておりますと、足元に濡れたような感覚が。

あれ？っと思って靴底を見てみますとゴム底の一部が擦り切れて小さな穴が

できています。しかも両方。

なんだよー、ついてないなーと思う前に、

もう数年ことある事に履いて履いておりましたので、

逆にこれまでよくもったなーと思いました。

（それくらい履いておましたので）

その靴のメーカー名は「CAMPER」（カンペール）。

なんか目に付いたので今日はこちらのお話などを。

　　　　公式が新作ばかりだったのでベストセラーもあるZOZOの通販もついでにご紹介。

こちらは、スペインのマヨルカ島に本拠を置く靴やバッグの製造・販売企業です。

場所はこのへん。地中海にうかぶ島。イカしますな。

もともとこの島は、ぶどうの生産が主な産業として成り立っていたそうですが、

今から100年ほど前にぶどうの木が害虫によってほぼ壊滅状態まで追い込まれた

という歴史があるそうです。

そんな中、島の住民の大半は新しい産業に転じるしかなく

皮をなめし皮で製品を作る仕事へと移り変わりました。

一つ一つが手作りで手間がかかり、職人の技術レベルによって出来高も変わってくる。

靴職人の一人であったカンペールの創始者はそんな状況から近代的な生産方式を

取り入れるためイングランドに渡ってその技術を学び、機械を調達し、

再びマヨルカ島へ戻り生産を開始したのがはじまりです。

その後、約40年前に３代目の当主が企業として会社を立ち上げます。

 スペイン本土のバルセロナに直営のお店をオープンし、国内だけではとどまらず

現在では世界９カ国に直営店を展開するブランドとなりました。（日本は原宿店）

尚、直営店以外ではフランチャイズや百貨店など多数ライセンス展開をしており

非常に多くの場所でこの企業の靴を見る事ができます。

スペインらしい色が鮮やかな靴や左右非対称のもの。

また、皮だけではなく布や合成繊維、ゴムなど様々な素材のものや

形の靴がお店には所狭しと並んでいます。

で、カンペールの特徴はそれだけではなく、

実は自社での生産機能をもたず製造は外部に委託した

「マーケティング特化型企業」なのです。

シューズデザインのみならず、自社内で店舗デザインや

ブランドの展開マネジメント、商品の品質管理、

カンペールの世界観を作り世界に発信をしているという部分です。

また、デザインのマンネリ化や新しいアイデアを常に求めており

新人のデザイナーや異業界のデザイナーなどとのコラボレーションを起用する

「トゥギャザー・プロジェクト」を行い続けています。

この結果、カンペールというブランドは

まったく同じお店というのは１店舗もないそうです。

すべて細かな部分や店舗レイアウト、シーズンの展開など

お店ごとによって違うのだとか。

伝統と革新と日々進化することを自社のテーマとしながら、

製造と小売の現場にデザインを取り入れながら新しいアイデアを生み出していく

 そんな企業に私は感じました。

ちょっと濡れた足元の靴を見てこの記事を少々ウェブで調べながら

書いていますが、なんと着物業界に取り入れたい事が多い事か。

もっと動いて他の世界を知りいろんなアイデアとミックスをする。

やっぱり大事だなあと思う次第です。ハイ。

しかし、穴の空いたこのブーツ。

新品買ったほうが早いんでしょうがなんとなく愛着あり。なので、

リペアしたりしてまた履けないかお店で聞いてみましょうかね。

あ、ちなみにこの会社、

バックもカワイイのです。

お近くにありましたら是非ご覧になってみて下さいね。

しかも超イカスホテルの経営まで……。スゲえ。

本日も最後までお読み頂きましてありがとうございます。