着物屋をやっています

兵庫県の着物屋 有限会社みさ和の2代目がつらつらと商いに関係ある事ない事書いています

“経験”のプライスは無限大かも

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みなさまこんばんはでございます。

オオツカです。

 

昨日はまさかの新幹線。

昨日はアレしてアレな事が発生しまして思い切り巻き込まれました。

 

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 途中通過の駅間でゲリラ豪雨が発生しJRの基準値の降雨量を超えてしまった為

一時運転が取りやめとなってしまいその後運行は徐々に開始されましたが

前も後ろも新幹線が詰まっている渋滞状況となってしまい

途中途中で立ち往生となりました。

 

姫路駅ホームに到着したのは午前1時前。

 

こんなに人がいない駅構内はひさしぶりでなかなか新鮮でしたね。

実際のところ約一時間程度の遅延で済んだのはラッキーな事かもしれません。

まあ、生きていればこんなこともある訳でどうせなら楽しみたい

と面白おかしくSNSなどで状況を楽しんでおりました。

いい経験ができたと思いましょう。

 

「人間は感情と経験の生き物」

「経験が人を作る」

という言葉があったようななかったような。

 

私の今回の体験は突発的な気象な事で新幹線に乗ってから

出発前のアナウンスの放送で初めて知りました。

もしかすると最近頻発しているゲリラ豪雨の予測サイトのようなものや

新幹線の情報を事前に調べて知っていればもう少し早めの便に変更したり

対策は出来ていたかもしれません。

でもそんな事が可能かというと予測が困難なので“ゲリラ”なんでしょうが。

 

今回のような経験は実は2回目です。

(しかも1回目はほとんど車中泊になりました)

 

しかしながら今回は前回と違いSNSというものがあり、

Twitterの書き込みなど現在がどのような状況でどういった対処をされているか

などを逐一知る事が出来ましたし、

Facebookなどでは友達と面白おかしくやり取りをしてみたり、

ブログの更新を実に落ち着いてゆっくりと行う事が出来たり、

何より翌日のブログのネタに今現在この話を書く事ができています。

 

様々な経験も自分がプラスに思えばプラスに生かす事も出来るし、

マイナスに思えばとことん『ついてない話し』で終わる事も出来ます。

 

 ま、無事に帰って来れたので良しとしましょうです。

在来線はもちろん全て終了していてもおおおおおでしたが。

 

『経験』というものが近年注目されています。

 

私も最近ようやく『エクスマ』で体系建てた勉強を出来るようになったような

気がしています。まだ全然実践できていませんがね。

 

商品そのもののプライス(価格の差)やスペック(性能、機能の差)だけでは

今現在、同業種やそれに近い業種の中から自社が選ばれる時代ではありません。

そもそもネットの世界が日々広がって、様々なサービス次々と生まれていく中で

10年先、5年先、下手をすると数ヶ月先に自分の仕事が不要なものになってしまう

そんな可能性がある時代になっています。

 

私は着物屋を営んでおりますが、着物は日本の伝統装束の一つです。

 

それでも私はある日突然お払い箱になってしまう

そんな可能性はゼロではないと思っています。

(ここで書くとアレかなーと思いますのでやめておきますが。)

 

では、そんな状況にしない、ならない為に常日頃から

どんな『着物の価値』を

お客様に日々伝えられているかという事が重要になって来ると思うのですね。

もちろん着物屋なので着物に関する事を。

プロとしてお伝えできる技術や作法、着こなし、ライフハック的な楽しみ方など

様々な事をしていけばよいのでしょうが私には私の伝え方でいいのかなと

そのあたりはゆるく最近は思っております。

 

例えば一例ですが、

私が昨日なんとか自宅まで帰って読ませて頂いた私の好きなブログ。

 

休日style|大阪 阿倍野区 天空の個室レストラン ~ マリオット都ホテル シェフズルーム ~

 

ぜひご覧になってみて下さい。

あくまでランチ時間の夏休みの期間限定イベントですが。

 

この企画誰が一番喜ぶんでしょうか?

どのような価値をお客様は感じるんでしょうか?

料理や雰囲気で差別化を図ろうとしているでしょうか?

 

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正直、サービス料や消費税などを考えると決して安くない金額のランチですが

自分でもやってみたくなるこの企画。

いつもと違うお父さんを子供に見せたり、何かのお祝いで全員にサプライズしたり

など主人公や喜ばせたい対象の人などはお客様によって変わってきます。

  

ここで重要なのは選択の一番最初に来る部分が、

 

「マリオットホテルの高級さ」

 「そこで提供される料理や食材の品質」

「スタッフの所作、サービスレベル」

 

ではない事です。

 

「カッコつけてみたいお父さん」や「とにかく夏休み最後にびっくりさせたい人」、

「なにか思い出に残る事をやってみたい方」など理由は様々ですが。

料理やロケーションやサービスがいいのはその後の話となっています。

 

で、このような企画を実際に計画して実施しようと思い決済を通して

ホテルのイベントにした担当者はおそらくいろんな経験や体験をしているんだと

思います。多分これまでに無駄な経験や、高いお金を払って。

 

私はこの企画の全てが素晴らしい!と思っている訳ではありませんが

たしかにこの狙いに当たったお客様はいらっしゃった訳です。

着物もいろんな形はありますが届けたい人にたしかな情報が届くように

なれば少なくとも状況は変わっていく気がします。

 

とりあえず私はもっと『おもしろ体験』をどんどんして

今よりももっと違う表現で着物を知っていただけるような環境にできれば

いいなと思っております。

 

さて、明日は何をしましょうかね。

 

本日も最後までお読み頂きましてありがとうございます。