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兵庫県の着物屋 有限会社みさ和の2代目がつらつらと商いに関係ある事ない事書いています

結局、前向きに生きた方が人生って楽しい気がします

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みなさまこんばんは。

オオツカです。

 

気がつけば今日から9月。

 

そして、先日誕生日を迎えましたわたくしも41歳。

(一応)代表取締役となってから5年。

うーん早いペースで過ぎていくなーですねー。

ってしょっちゅう言っているような気が……。

 

私は小さい頃から “こうなったらいいな” と

よく夢を巡らせていたというか一人妄想をする事が多くありました。

(もちろん今でもね)

 

お金がたくさんあったらとか、

あのとんでもない車に乗ってみたいとか、

海外で生活をしてみたいとか、

有名デザイナーの家具が欲しいとか、

空を飛んでみたいとか、

体鍛えて格闘技をやってみたいとか、

衰退産業を復興させて世の中の役に立ててみたいとか、

すんごい大きい家を建ててみたいとか、

毎日死ぬほど美味しいものを食べたいとか、

どれだけ無茶なことをしても超健康な体がほしいとか、

 

それはもうもう山モリモリ出てくるわけですよ。

自分の傾向としては忙しければ忙しいほど、辛いことが続けば続くほど

たくさんたくさんと妄想湧きまくりなのです。

 

特に社長に就任させてもらった辺りなどは(私は2代目です)、

父親と同じような人格でも性格でもなく大雑把でヘタレで甘々ちゃんで

ある私は仕事にも行き詰まっておりました。自分で勝手に。

(いや、今もかも。)

 

「こんな事があったらすぐにどうにでもなるのになー」

 

「誰か助けてくれないかなー」

 

「夢一つくらい勝手にかなわないかなー」

 

 と、心の叫びを誰に言うわけでもなく悶々と。

ええ。

はい。

現実逃避ですね。

 

で、昨晩ふとなんとなく思い出した事があり

本日はそんなお話に。

あ、マンガです。

 

タイトル絵にしておりますこの短編集の漫画ご存知の方いらっしゃいますでしょうか?

 

「ワンダービット 1巻」 作者:島本和彦

      

                     ワンダービット - Wikipedia

 

あまりいらっしゃらないと思います。

なにせ20数年前の漫画ですでに絶版となっておりますコチラ。

知っておられる方、オオツカといい酒飲めそうです。

作者も有名な方です。気になる方は是非お調べ頂ければ。

ごく稀にブックオフ的なところで格安で手に入れられるかもしれません。

 

この短編集のお話の一つを40過ぎたおっさんが思い出してしまったんですよ(笑)。

これを読んだのは学生の頃であまりにインパクト強くて覚えていたんでしょう。

 

タイトル:『山ちゃんと魔法のランプ』

 

そのまますぎるタイトルですが主人公の山ちゃん(関西弁)が

魔法のランプを偶然見つけこすりますと中から魔法の精霊ボンゴロが登場。

「願いを3つ叶えてやろう」というアレです。

 

そこで山ちゃんが何を思ったか、駄目元でなのかこう言います。

 

「願い事をあと1万個叶えてくれ!!」

 

子供なら誰も考える事でそんなことをしたらなんでもありになるし、

ストーリーも破綻してしまいますのでこんな願い事はしないのですが

この話では、

 

「かしこまりました!!!」

とまさかのOKが出てしまいます。

 

それからというものこの山ちゃん、

お金も最新の家電や車、TVに出ている芸能人でも宝石でも不動産でもなんでも

思うまま手に入ります。

それはもうすごいんです。

すぐに何でもできるし何にでもなれる。

 

人生を謳歌する山ちゃんなんですがそれも長くは続かず、

そのうちいろんなことへの興味が薄くなっていき、

欲しいものもやりたい事もついに一つもなくなっていきます。

 

朝起きれば自分の後ろのボンゴロが言います。

 

「さあ、次の願い事を。さあ。」

 

「麦茶が飲みたい。」 

 

「ハイ(ボン!)麦茶です。」

 

みたいな具合で。

 

5000個強の願いを叶えたところで、 

もう願いもしたい事も全部考えて考え尽くしてさらに考えて、

それでももう何も出てこなくて、

 

「なんのために生きているか分からない……」

 

と廃人寸前となっている山ちゃんにボンゴロはさらにこう言います。

 

「さあ、次の願いを。あなたは願いを言うために生きているんです。」 

 

 そこで山ちゃんは最後の願いをお願いします。

 

「残りの4000個の願いを全部自分への逆境にしてくれ!!」

「俺に生きがいをくれ!!」

 

そしてボンゴロは、

 

「かしこまりました!!!」

 

といって消えます。

 

その後、山ちゃんにはものすごい数の逆境が休みなく襲い続けるわけですが、

 

「矢でも鉄砲でももってこんかい!やったるでー!!

                 わはははははははーーー!!!!」

 

といって立ち向かっていくコマで終わります。

 

学生の時はへーおもしろー位で思っていましたが、

この年になってこの立場になってみると、

なんと心に突き刺さるものが多い事か(大げさ)。

 

欲しいと思ったらすぐ手に入って思いのままに。

つらいと思ったらすぐに解決して平常運転に。

 

これってすごく怖いことですよね。

「過程」が全く無いという事。しかも際限が無いという事。

 

“いやいや、自分は10000個くらいではどうってことないよ”

という想像力の豊かな人もいるかもしれませんが、

「願い事10000個お代わり!」って言ったら出来そうですし、

どのみち人生詰みそうな気もしますね。ま、マンガの話ですが。

 

「どんな困難も全て自分のためにある 」

「乗り越えられない逆境はない」

 という言葉があります。

 

それを思って行動するか、思わず行動するか。

(まあしなくても成功する人は成功すると思いますが 笑)

 

 私は弱っちいので今の自分の現状はありがたいものだと思って

自分の為の困難なんだと前向きに頑張ろうと思いました。

 

 さて、明日からは東京出張です。

やったるでーーーーーーー!!!!!!

 

本日も最後までお読みいただきましてありがとうございました。