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兵庫県の着物屋 有限会社みさ和の2代目がつらつらと商いに関係ある事ない事書いています

オオツカの旅 博多編 後編

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みなさまこんばんは。

オオツカです。

 

たかだか1泊2日の出張旅行記なのに

なぜか3分割になってしまった当ブログ。

ようやく完結の後編スタートです。

 

 時間は現在、深夜1:19 (携帯の履歴より)

あとは帰って寝るだけのお気楽状態から一変、

宿無しオッサンになってしまった博多の夜。

 

 

『え、っと。

 どうにもならない? ですか?』(私)

 

「ハイ。さきほど別のお客様がチェックインされまして

 一部屋も残っていない状況です。申し訳ありません」(ホテル)

 

 

この時間で部屋がないと言われるとは……。

この時、結構呑んでいましたが

逆に頭はハッキリ、スッキリしていました。

多分“非常に刺激的なみなさん”と話しをしていたから、

覚醒をしていたのかもしてません。

 

しかし、面白いもので

この時に私の頭に浮かんできた感情やイメージは、

 

なんでそんなことになるんだ!という「怒り」でも

 

それは困る!なんとかしてくれという「懇願」でも

 

最悪始発までどこかのお店で時間を…という「諦め」でも

 

ありませんでした。

 

それは……

 

アレ?  この状況って、

 

  お い し く な い ?

 

まず、ブログのネタになる。

話の膨らませ方によっては結構何回か書けちゃうぞ。

しかも、10人ほどいる同席者がいるから話に信憑性も出るし、

今回のセミナーのメモリアルになるし。後日使えるし。

えー、どう話を持っていこう。えー。

 

『とりあえずどうしてこういう状況になったか

 説明を頂いてもいいですか?』

 

「ハイ。まず、オオツカ様はチェックイン時刻を16:00と設定

 されていました。ご連絡もなく当ホテルの規約1:00を過ぎましたので

 自動でキャンセルとなる仕組みです。

 それと、ご登録頂きました電話番号は携帯電話ではなく、当方からは

 夜21:00以降こちらからお電話できない規約となっております。

 また、本日は近隣の別店舗のホテルもすべて満室の状態ですので

 ご紹介という事も出来ません申し訳ございません」

 

『なるほど。ではその規約はWEB上に記載されている訳ですね?

 後ほど確認してみます。

 確かにチェックインなどの確認や電話をしなかったのは私ですので。

 で、チェックインが16:00で21:00までの間に時間がありましたが

 ご連絡をいただけなかったのはどうしてでしょうか?

 また、私はそちらのグループのホテルで会員でこれまで100回以上

 宿泊をしており、連絡なしのキャンセルや不泊などはした事がないのですが、

 自動キャンセルとなる前にお調べ頂けなかったんでしょうか?』

 

 で、無言になりましたので「あー」と思いながら

 『この対応がTYホテルのすべてということでしょうからこれ以上は結構です』

 と電話を切りみなさまの元へ。

 

 まさかのこの時間からの宿無しっ子が誕生した事でその場は盛り上がります。

 

 「それってひどくない?」

 

 「だれかの部屋に泊めてもらえばいいんですよ」

 

 「TYホテルはもう私も行かない」

 

 など、まるで学生ノリの

「あの人とは別れた方がいい」的な

 あたたかいコメントを頂きながら宴席は進んでいきます。

 

 AM1時半をまわっているのに………。

 

 ブーン。

 ブーン。

 

 実はその話の途中途中で私の携帯電話が鳴っていたのですが、

 もういいやと無視ををしていたんですがTYホテルからのお電話。

 それに気づかれた宴席のみなさま。

 

 「きっと部屋の準備ができたんだよ出れば?」

 

 「ホテルのYさん(フロントの方の名前)からだよ。

  多分ハラハラしながらかけてきてるよ。出てあげなよ」

 

 「オオツカさん……電話………。」

 

  など、まるで学生ノリの

 「彼、反省してるだろうから話だけでも

          聞いてあげれば?」的な

  あたたかいコメントを頂きながらさらに宴席は進んでいきます。  

 

 AM2時をまわっているというのに……。 

 

 なんか皆さんの目がキラッキラしてるのを見て……、電話出てみましょうか。

 

 『はい。』

 

 「オオツカさま先ほどは大変失礼致しました。

  なんとか当ホテルの天神店にお部屋をご用意できました。

  ツインルームなのですが、よろしいでしょうか?

  価格は高くなってしまいますが………。」

 

 『……よろしいもなにもそれしかないんでしょう?

  わかりました。もうそれでいいですから』

 

  正直どっと疲れがきていた事と変な期待を背負っている環境で、

  もうどうでもよくなりましたのでOKを出します。

 

 するとみなさま、

 

  「それっておかしくない?タクシー代は出してもらおうよ」

 

  「これで正規料金請求されたらKYだよねー」

 

  「やっぱりTYホテルダメだな……。」

 

  など、まるで学生ノリの、

  「ヨリを戻してみたけどやっぱりあいつダメだ」的な

  あたたかいコメントを頂きながら宴席はまだ進んでいきます。

 

  もう…AM2時半をまわっていて、

  「ラストーオーダーでーす」ってみなさん超元気。

 

  とどめに再び携帯に電話がかかって来て、

  「今回のお部屋はキャンセル出来ませんので

   よろしくお願いいたします」とご丁寧に確認を

  頂きましたがさすがにもうどうでもよくなりました……。

  

  その後お店が閉まる時間まで盛り上がり、解散。

  私はタクシーでホテルへ向かったわけです。

  まあその、案の定というかフロントの方から特にコメントもなく

  正規の料金をお支払いしてバタンキューしました。

 

  が、

 

  薄れゆく意識の中である事を思い出したのです。

 朝ラーメン - Wikipedia

   

 「ヤス、この間面白い記事書いてたねー」

 

 「セミナー明けにみんなで行こや行こや!!!

  じゃあ明日!!!」

 

ああ、……言い出しっぺ自分…だ……あ…ほ……、( ˘ω˘)スヤァ 

 

  3時間後。

 

「おはようございます。今から迎えに行きます!!」と

  元気にメッセージ。

 

  ちくしょう食べてやる。

  そして、ぜったい痩せてやる(願望)。

  

 しかし、チェックイン直前私の心に強い気持ちとしてあったのは、

 

 「 もう2度とTYホテルを使わない 」

 

という事でした。

若干八つ当たり感も否めませんがもういい。行かない。と。

 

 

『さらばTYホテル!!』

 

 

フロントで無愛想に鍵を返し、

ノー挨拶のまま合流ポイントに向かおうとしたその時。

 

 

 「オオツカ様!」

 

 ?

 

 振り向くと昨日のフロントの方が。

 

 『はい』

 

 

「今回でポイントが貯まりましたので次回宿泊は無料となります」

 

    ・

 

    ・

 

    ・

 

 10月の中津………か……な…………。

 

 

 太陽が黄色く見えました。

 

 

 番外編はじまるよー。

 

 

本日も最後まで読んで頂きましてありがとうございます。