着物屋をやっています

兵庫県の着物屋 有限会社みさ和の2代目がつらつらと商いに関係ある事ない事書いています

コストパフォーマンスを考えてみるの巻 後編

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みなさまこんにちは。

オオツカです。

 

両手がフリーハンドもいいですね。寝ててもOK。

自動運転の時代になったら移動中にブログ書けるなーと

思っておりますが皆様いかがお過ごしでしょうか?

フリック? スマホ

いえいえ、やっぱりブログはパソコンですよ。

 

 というわけで、サボった分のブログをパソコンで連投でございます。

「これは、………アイツの(昨日の)分!!!」的な感じで。

ではやっとの今日の分を書いていきましょう。

 

『コストパフォーマンス』最終編です。

自分で楽チンとか言っておきながらこんなザマでございます。

テーマ決まっててもダメですね。伝えるって大変。

 

さて、着物というお商売をさせて頂いている以上、

実は避けて通れない事なんですよね。「コスパ」。

 

だって現在の着物ってぶっちゃけ、

 

「価格に見合うパフォーマンスを

            感じないアイテムランキング」

 

で考えると上位にランキングする気がします。個人的に。

業界の方にすごい怒られそうですがいかがでしょうかね。

 

“どうして着物は高いの?”

 

これについての答えがこの全盛期からの数十年変わっていない気がします。

 

 

「素材が正絹をはじめ高級素材を使用しているから」

 

「制作する技術の伝承や職人の高齢化が激しく数も少なくなってきているから」

 

「日本伝統のしきたりや知識・教養、などの伝承が薄れてきているから」

 

 

一つ一つツッコミを入れていきたい所ですがそうするとすごく長くなるので

止めておくとしてですね、

「コストパフォーマンス」ってそういう事ではないと思うんです。

 

『高くてもそれに納得出来る理由があればお金を出す』

 

そういうものと思います。

家でも教育でもサービスでも食べ物でもレジャーでも商品そのものでも。

例えばiPhoneの充電ケーブルでも。

 

それらを使用した結果得られるであろうメリットが

自分が支払う金額以上に高い価値を持っていると

感じるものであれば出しますよ。お金。

 

目的は携帯がフル充電出来ることではなくて、

本当に欲しいものは

それを使って得られるコミュニケーションの結果なんです。

 

で、今着物ってそれができていない最高峰に近いものという事を

もういい加減理解した方がいいと思うのです。

着物に携わる職をお持ちの方は全員この部分をもう一度考えてみると

いろいろ変わってくるような気がします。

 

「高くても着てみたい」

 

そう思ってもらえるような発信て出来ているでしょうか?

 

日本人の民族衣装だからとか

オリンピックが開催されるからとか関係ないですよ。

無くても生きていけるものですし、

代わりになるものは他に山ほどモリモリあります。

 

今日も明日も新しい「なにか」がネットで登場してきます。

そんな山ほどある選択肢の中から着物にお金を使ってもらえるように

その価値を伝え続ける必要があると思います。

 

それを伝えないで、

「高い」「安い」

「技術」「伝統」

やったってしょうがないですよね。

 

 あくまで一例ですが、弊社の大塚呉服店は

ビジュアルに特化させています。

コンセプトは“着物が着たくなる”ですので説明不要の

可愛さ、かっこよさを伝えられるように日々お店では努力をしています。

 

その結果、3万円の洋服を買うよりも良い買い物ができたと

言っていただけるようにいろんなものを整えながらご提案をし続けます。

 

まだまだ伝わってはいませんが、

これも継続し続けることが重要と思っています。

ちっぽけなお店ですが、ほんの少しでも着物が

「コストパフォーマンスが良い」と言われるように

頑張ります。

 

もしも、これを見られている業界の方がいらっしゃれば

是非毛嫌いせずSNSをはじめとしたメディアを使い、

自分の仕事の価値を伝える情報発信を行って欲しいなと

切に願います。

 

とりとめも文章で締まりませんが、シリーズ終了です。

ふー。連続ものはもうやらないでおこう。

 

本日も最後まで読んでいただきましてありがとうございます。