着物屋をやっています

兵庫県の着物屋 有限会社みさ和の2代目がつらつらと商いに関係ある事ない事書いています

コストパフォーマンスを考えてみるの巻 中編

f:id:tsukachan330:20150816201252j:plain

みなさまこんばんは。

オオツカです。

 

間も無く出立でございます。

渋滞情報はここでは書きませんが、

どうなることか。逆にちょっと楽しみですね。

 

さて、昨日の続きから参りましょう。

そもそも『コストパフォーマンス』ってなんだろうかと。

 

コストパフォーマンス = 費用対効果 

とされています。

 

いくらのコストをかけてどれほどの効果があったのか?

その差が検証のポイントで大きければ大きいほどインパクトが強いものです。

 

山のように予算をかけて全然効果が見えないケース。(むしろ逆効果など)

昨日のペペロンチーノでいえば高級食材と時間をかけて調理したけど、

焦げてしまったパスタになってしまったとか。

あるいは、それほどの予算をかけながらインスタントのパスタと

そう変わらない味と認識されてしまうとか。

失敗ですね。あるべき価値が下がってしまいました。

それを “コスパが低い”と。

 

その逆に、

少ないコストをしかかけられなくても目に見えて効果が見えるケース。

価格そのものが相場と同じか、それ以上に安いという設定のお店で

食べてみると普通のお店よりも美味しい、ボリュームがあると感じられる、

楽しい・他では感じられないサービスがあるなど

お客様にとって「普通の選択肢よりも正解を引いた!」という実感。

それを “コスパが高い” と。

 

どちらにせよそれを『外れ』とか『当たり』と思うのは

事前情報(が得られたとして)により出来た判断基準による様々な期待感、

想定していた事以上に嫌なこと・良いことが有ったか無かったか、

自分が初めて知った、人に教えてドヤァという優越感とか。

いろいろあるんだろうと思います。

人や環境によって違いますよね。これって。

 

で、ここで話は変わりますが

昨今まで普通(今もか)にあった『デフレーション(デフレ)』

の流れがあった数年の流れは

私は正直、異常と感じていました。

 

わかり易い事例は『牛丼業界』です。

同業他社間で顧客の取り合いややり取りが激化する。

しかも判断基準が『価格』になっている世界。

あっちが◯◯円下げればウチはもっと。

あっちがこんなサービスをしたらウチはもっと。

どんどん激化していました。

 

しかも商品の味やボリュームは維持しながら。

どこかで確実にしわ寄せが来るわけです。必ず。

 

あー。この流れはヤバイと思っていました。

後どうなったかはご存知とは思いますが興味あればお調べ下さいね。

で、思い出したのが、

 私が20代の頃にある勉強会で聞いて経験した話。そっくり。

 

「このゲームの最終目的は“勝つ事です”」という講師のセミナー。

結構有名な話ですが。なんか懐かしいなー。

 

その件のおまとめサイトもご紹介しておきますね。

その時と似たようなお話しが見れます。

ビジネスの基本は「全員が勝利する」ことにある:赤黒ゲーム

 

要は“同業他社との差別化”を図っていると共倒れになるという実例です。

なんでこんなことになってしまったか今なら理論立てて分かる気がするんです。

 

この時会社が見ていたのはお客様ではなくて、

 

『同業他社ばかり見ていてその差別化を図ろうとばかりしていた』から。

『手っ取り早く顧客の獲得をする方法で価格を選択した』から。

 

お客様は“安い”に越したことはないんですよ。

でも、“質の低下“は求めていない。

“価格は安く。でも質は維持と向上“です。しかも落ちるとすぐクレームがきます。

そんな中価格を落として勝負に出ます。

その時は好調かもしれませんがその後に残るのは判断基準が『価格』のみ

のお客様ばかりです。

現場は疲弊していくばかりです。

しかももっと安いお店が現れればあっさりと他社に乗り換えられます。

 

費用対効果っていうけれど価格を安くしてもお客様は離れていくのか。

じゃあお客様のコストパフォーマンスって何なのか。

あの有名ブランドはなぜ高いのに売れ続けているのか?

ファンを超えた信者が存在するのか?

 

着物業界のコストパフォーマンスってどうなのかを次回

いってみたいと思うのですがこの記事を書いているのが8月16日の夜でして、

今からルミネウィンドウの撤収作業に入ります。

 

もう、舐めちゃいけないお盆の高速道路。

ガリガリ体力を削られてしまいました。すごかったんですよ。

続きは次回以降に。

 

本日も最後まで読んで頂きましてありがとうございました。