着物屋をやっています

兵庫県の着物屋 有限会社みさ和の2代目がつらつらと商いに関係ある事ない事書いています

「僕らが降りた終着駅は、誰かの旅の始発駅である。」 

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みなさまこんばんは。

安定してブログ更新をサボるオオツカです。

 

さあ、帳尻合わせの本日2度目の更新です。

私は大学時代関東に住んでおりまして毎年の夏休みと年末年始は

実家に帰省をちゃんと行なっておりました。

バイトだのなんだのありながらこれだけは欠かしておりませんでした。

なんでだろう?

 

お金はないが時間はたっぷりある。

 

私の実家は兵庫県姫路市ですので新幹線で姫路駅まで帰れば良いのですが、

そこはお金のない学生ですのでいわゆる一日格安電車乗り放題チケット

青春18きっぷ」を活用して帰省をしておりました。

 この名前を聞いただけでキュンときてしまうそんなアイツ。

 

ご存知ない方のために一応。

ちなみに青春とありますが、オッサンでも使えます。

ルールは簡単。

・使用出来る期間内の一日(0:00〜翌0:00を過ぎて最初の停車駅まで)

 で一回消費。一枚のチケットで5回分使用可能。

18きっぷのみで乗れるのはJRの指定席車や新幹線、バス以外の列車をのぞく

 通常の列車(一部例外有り)

・駅の乗降は期間内であれば何度でもOK

 

私が学生の頃と概ね使い方などは一緒のようですが細かい部分で

当時と変わっているようです。

現在は「ムーンライトながら」という臨時列車となって指定料金も必要に

なっているようですが、『夜行の快速列車』は20年前は毎日運行しており

別料金も必要なかったと思います。

 

品川を23:40くらいに出発をする便に乗り出発しました。たしか。

寝台列車ではない車中泊ができる列車という事でそれはもう

足の踏み場もなく人がギチギチになってその場で三角座りまたは壁にもたれかかりで

数時間を過ごすという見る人によっては【苦行】を私もみんなも楽しみながら

やっていたような思い出があります。

 

で、上記の時間ルールの為に『車内で0:00を過ぎた最初の駅』で一旦下車し、

(停車は15分ほどしていました)新しい日付のスタンプを18きっぷ

日付が変わる前の品川からその駅までの別途買ったきっぷと

交換で押してもらっていました。ややこしいなあ。

 

当時はスマホもなければ携帯ゲーム機も乾電池でバッテリーがもたなく

本を読むか、音楽を聴いて瞑想するかすごーく静かに近くの人とコミュニケーションを

取るかしか時間をつぶす方法がなくあとはひたすらぼーっとする事くらいでした。

多少話して仲良くなった人も下車すればそれまで。サヨウナラ。

当時にSNSとかあったらいい友達になれたんだろうなーと思います。

 

約6時間をかけて岐阜県大垣駅に到着。

そこから3時間半をかけて姫路駅まで。

さらに乗り換えて最寄りの駅まで30分。

 

食事や乗り換えの時間を入れると12時間ほどの電車の旅です。

私の場合はさらに途中下車などして各駅周りを散策しまくっていましたので

もっと時間をかけて、いろいろと道中を楽しんでおりました。

(うどんのだし汁がどこから黒くなるか的なとか)

 

新幹線で行けばひかりで4時間で到着。

深夜バスで行けば乗ってすぐに消灯時間で翌朝到着。

 

東京から姫路までをすっとばしで移動する他の楽しみも知っておけたのは

今となっては非常に懐かしい、良い体験が出来たかなと思います。

一見無駄に見える事でも無駄な事ってないんだなと。

(しかも価格は2300円くらい!!)

 

この話を人にすると、

「やってみたいなー。でも、学生だから出来る事だよねー」

といわれますがいやいやいや、やろうと思えば出来るんですよね。すぐに。

本当にやろうと思えばね。

 

今やると感じ方や楽しみ方も当時とだいぶ違うんだろうなと思います。

ブログのネタにもなるし移動中にいろんな人とコミュニケーションもとれる。

写真もすごく増えるしいろんなものも食べられる。友達も出来るかも。

いいなあ。おもむろにまたやってみようかなあ。

チケットショップに行けば残一回のチケットも売ってるかもしれないしなあ。

 

そんな体験や行動の先にお店の新しいアイデアや出会いがあるかもしれないと

考えるとすごくワクワクしてきますね。

やっぱり篭らず外にどんどん出て行かなくちゃね!

さあ、旅に出よう!!

 

と、そんな事をクソ暑い夏の日差しを浴びながら姫路の駅を眺めて

考えていた本日でした。

 

しかし、JRの青春18きっぷのキャッチコピーはいちいちカッコ良いですね。

イカスわあ。

 

本日も最後まで読んで頂きましてありがとうございます。