着物屋をやっています

兵庫県の着物屋 有限会社みさ和の2代目がつらつらと商いに関係ある事ない事書いています

「苦しい時こそチャンスと考える」

f:id:tsukachan330:20150717235112j:plain

 

こんばんはオオツカです。

 

姫路では風は止み雨もだいぶ小雨になってきました。

すごいゆっくりとした台風だったようで昨日の夜から

本日夕刻まで強風、大雨でした。

幸い私の周囲には特にこれといった被害はなくて良かった。

兵庫の店舗側からの申し出で店舗を早めに閉めた位で済みました。

 

この季節は台風、ゲリラ豪雨などの水害などが増えてきます。

みなさま十分にお気をつけ下さいね。

こういった夏の嵐というのは今までの当たり前の状況から

一転、急激に人生や生活を変えてしまう事になるかも

しれませんのでくれぐれもね……。

 

こういった出だしから全然関係のない話題になるわけですが、

『嵐』でちょっと思い出した事があるので本日は少しだけ昔話を。

アイドルの話ではなくね。

 

私が今の会社の社長を受け継ぐ事になるそのさらに数年前、

ある公共機関の長期で継続して行なうセミナーに参加した時の話です。

その時の会社の状況というのはぶっちゃけた話先が見えない状況でした。

 

呉服の部門は年々売上が下がる中、

売上を作って会社を支えてくれていたスタッフが定年や結婚などで

退職が相次いだり、会社の中枢のスタッフも様々な理由で一人また一人と

去っていく中でどうやってこの会社が生き延びていけば良いのか

まるで分からない。そんな状況でした。

 

このまま会社を継いだとしても維持・発展させる自信が持てないと

超ネガティブな空気を背負ったままなんとかこの状況を脱する為にと

参加しました。

様々な講師の方が授業を受けもたれいろんなテーマで勉強をするのですが

その中の数十コマの内の一コマ(一時間)の授業が今でも私の中の嵐となり、

自分の考えや行動に少なからず影響を与えています。

 

その講師先生の風貌がまず普通ではなく非常に個性的。

まずマーケティングやコンサルの先生には見えません。

 

セミナー内容には詳しくは触れませんが、この時のテーマは

「管理者としての仕事の取り組みと意識の実践」的な感じでした。

 

その授業のぶっちゃけた感や勢い、気合いの入れ方などの内容が

当時のこの後どうして良いか分からなかった私にはズバズバ入ってきて

深い共感を感じたような気がしていました。

セミナー終了後、講師が帰るのを施設の入り口で出待ちして

『是非ウチの会社のコンサルに入って頂きたい』という旨を申しますと。

 

「むりです」

 と一言。

 

それでも食い下がってお願いしても「無理」。

メールをしますので是非ご検討を!!というと

「返事を返すかどうか分かりません」と。

 

で帰って即自社の今の現状、今後の見通し、会社の得意な事、苦手な事、

簡単な直近の数字などを取りまとめてメールを送信しましたが音沙汰はなく、

一週間ほどしてでしょうかご返事を頂けました。

少しだけ頂いたメール内から抜粋します

 

 呉服業界について

 

『他の業界と比べると業界全体の水準が明らかに遅れています。

 これは逆をいえば企業としてマネジメントレベルが低くても食えたという事です。

 実はこれがお客様の呉服離れの一因になっていると思います』

 

『お客様の呉服離れという前に自分たちのレベルが低すぎるという事が問題です。

 御社はじめ、それを出来ている気になって考えが完結している

 会社が多い気がしてならない。』

 

 弊社について

 

『全店舗に共通する会社の文化、そこから発生する接客や販売の姿勢・手法。

 企業としての【正解】をもった上で全員で共有しているかがどうも疑わしい』

 

『自分が主体となって研究と訓練と試行錯誤を重ねていくストーリーがない』

 

 私について

 

『お会いしたときの表情と休憩時間の会話がまだ商人のものではないと感じた』

 

『なにか手っ取り早く現状を解決してくれそうなものを探す暇があれば

 その時間で現在の現場で【良い仕事をたくさんする】ことがまず先でしょう』

 

『コンサルは受けませんしこれ以上のアドバイスもしません。あしからず。』

 

とズバズバと指摘を頂きました。

これを読んで頼る気満々であった自分がとても恥ずかしくなった事と

とにかく自力でなんとか自力でとにかく行動を起こさなければと

思いました。

そういう意味ではこの時コンサルをして頂いた訳なのですが。

とても印象に残っている出来事です。

今もって上記にご指摘頂いた事はまったくもって結果を出すに至っていない

わけなのですが少なくともそれに近づく為に行動しようとする原動力の

一つとなっています。

 

先生とはそれ以後お会いする事やメール、SNSでの接触も

ありませんがこの時頂いたメールはプリントアウトしてずっと

持っていてたまに読み返しています。

 

メールの最後に書かれていた一文です。

 

 まだまだ自力ですべきことが山ほどあります。

 自力で改善出来る可能性が山ほどあります。

 

 「自力で育て」

 

先生ありがとうございます。

周囲の人に思い切り助けてもらいながらですが

弱いなりに努力して頑張ります。

 

 

本日も最後までお読み頂きましてありがとうございました。

 

【ちなみにこの先生が誰かは聞かれてもお答えしませんので

              よろしくお願い致しますねー】