着物屋をやっています

兵庫県の着物屋 有限会社みさ和の2代目がつらつらと商いに関係ある事ない事書いています

人間は忘れっぽいので。自分の事は特に。

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こんばんはオオツカです。

 

テレビやウェブなどで目について知ったのですが、

2015年はバック・トゥ・ザ・フューチャーが30周年との事。

えっ?

まじっすか?

あれ?そうだっけ?そんな前の映画だっけ?

そんなに経ってる?えー。

私40歳なので1が公開されたときって10歳?

えー?

 

という感じ。

めちゃめちゃ時間が経つのが早いと。

それだけ色褪せない映画なのか強烈な印象に残っていたのか

コレを聞いたときちょっとビックリしてしまいました。

私だけですかね?

 

この流れで思い出したのが

私が実家に帰る前にお世話になった呉服チェーンの会社が倒産した日の事の話。

 

いまちょっと調べ直してみるともう9年近くになるんですね。

 

その日は夏の終わりの頃で知り合いの方から

深夜に連絡をもらった事ではじめて知りました。

その会社は規模的にだいぶ大きく商いを行なっており、

今後メーカーや卸売、小売に至るまで様々な所で影響があるだろうと

業界の内外で話題になっていました。

 

案の定というかその影響は甚大で連鎖で倒産した会社も多くありましたし

大量の商品の流出、そのお客さまのアフターなど店舗も数百ありましたから

現場も大パニック。

倒産劇からこれだけ時間が経っても未だその影響が残っているところも

少なくありません。

 

私は大学を卒業後約3年間お世話になりました。

その間、販売接客の営業として数店舗を経験させて頂きました。

 

私の実家が着物屋という事もあって生まれた時からいつも身近に着物があり

催事やイベントなどの際はメーカーや問屋さんの営業の方などが

ウチに泊まったり食事をされたりする事が多く、

子供の時にはよく遊んでもらっていたのを覚えています。

 

学校の帰りなどにお店や催事場に立ち寄った時にお客さまに自分を紹介してもらったり

しながら和気あいあいとした雰囲気を感じ、

『ああ、お仕事ってこういうものなんだなあ』と思っていました。

 

もちろん当時は今と違った景況であった事や着物の販売にも

会社によっていろんな形ややり方があるとは思いますが、

着物業界というものや大学を卒業した当時の景況など特に調べず

私はそのままの状態でその会社に入社させて頂きました。(アホ)

 

やはり様々な部分で自身の思いと現実のギャップを思い知らされる事と

なる訳なのですが、その会社がどうこうとかその間にあった話ではなく

今日私が思った事というのは、

学校から卒業してすぐに実家の会社に入社していたり

まったく畑違いの業界に飛び込んでいたら現在はなかったんだろうなあ

という事です。(今が良いという意味でなく)

 

 ここで勉強をさせて頂いたおかげで様々な影響が自分にありました。

 

着物というもの対してのスタンスが今のようになった事も、

やりたい事とやりたくない事の好き嫌いの激しさが決まったのも、

自分の限界を早々に知っていろんな方にSOSを出す事も。

 

いわゆる呉服店のスタイルから『脱呉服!』と意気込んで、

その歩みをしながら両親や周りのみなさんのお蔭で

なかなかの量の失敗をしてしまってもまだ会社が存続する事の出来る

状況に居させてもらっている事にただただ感謝を思う訳なのです。

 

たまには思い返したり、現時点の再確認って必要。

 

【人間は忘れる生物】というのは自分自身で嫌という程分かっているのですが、

たまにはふと立ち止まって考える時間を作る事が大事なんじゃないかと、

ただぼーっとしているとそんないろんな経験した事さえもも忘れてしまって

自分が本当にやりたい事などわやくちゃになってしまうなあと再認識しました。

 

ありがとうバック・トゥ・ザフーチャー。

ありがとうドク。

 

ぼやぼやしてるとなんにもしないうちに歳とって、

人や世間のせいだーと自分をごまかし続けるところでした。

 

着物の業界を変える!なんて大それた事は考えていませんが、

自分なりに少しだけでもそのお手伝いをする事はなんとか出来るんじゃないかと

思いながら明日も頑張ろうなんて感じの本日ブログでした。

 

いろいろぼかしまくりで支離滅裂でスイマセン。

本日も最後まで読んで頂きましてありがとうございました。