着物屋をやっています

兵庫県の着物屋 有限会社みさ和の2代目がつらつらと商いに関係ある事ない事書いています

なんか突然見たくなるアレのお話

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「ほら、紙芝居があるだろ。

 紙芝居、ちょっとだけ見せてさ、では明日のお楽しみって言うだろ。

 アレだよね。」          黒澤明監督インタビューから抜粋

 

 

こんばんはオオツカです。

先日名古屋で参加しました映画館セミナーのお話……ではないのですが、

非常に為になりましたのでお裾分け。

 

 師匠の藤村先生のブログ

www.ex-ma.com

www.ex-ma.com

 

エクスマ先輩のイッシーさんのブログ

ameblo.jp

さすがのおまとめ上手。 

 

ご興味があればご覧頂ければと思うんですが、

今日のお話はその中で出てきた映画の「予告編」のお話。

 

みなさんは映画はお好きでしょうか?

 

私は映画大好きで以前は月に一度は映画館まで足を運んだり、

レンタルなどで頻繁に見ていましたがここ最近はほとんど見なくなりました。

以前よりも忙しくなったという事もあるのでしょうが、

なんとなく映画に時間を裂くのがもったいないような気になってしまう

そんな感覚があるのからかもしれません。

 

そんな中、上記のセミナーや魅力的な映画の感想などに触れる事も多くなり

ここ最近ぐっと映画を見に行きたいという欲求が高まってきました。

 

通常よほどの映画ファンでもない限り定期的に映画雑誌や製作、配給会社の

チェックなどはせず、

普通は公開2週間〜2ヶ月前くらいに知って観に行くかどうか決めると

いうのが普通の人です。(ですよね?)

よほど知名度がある映画または好きな俳優さんや女優さん、監督など

が出てないのであれば尚の事。

 

映画を観に行く動機になるものとして、

映画のレビューやCM、ポスターや広告などのビジュアル、

知り合いやWebなどのお薦めなどもありますが、

一番分かりやすく効果的なのは「予告編」です。

 

一例です、(音声でます。ご注意。)

www.youtube.com

もう公開も終わっている映画ですがすごく今どきなネタがたっぷりでも魅力的。

 

www.youtube.com

現在公開中。アカデミー賞ノミネート。なんかすごいって。

 

www.youtube.com

え、これってバットマ◯。的な。配役もアレ。

 

教えてもらったのはもちろんこの人。

tanpan.jp

 

映画というのはビジネスに活せるネタが盛りだくさん。

いろんな所に意味が有り、狙いがある。

やりたい事と楽しませる事をいい映画はバランスよく両立されている。

まだ上の映画は全部見れてませんが見る気満々になります。

是非、短パンさんのブログもご覧下さい。

 

で、やっと本筋の話なんですが、

最近の予告編は実は、映画の制作・配給会社が製作をしているケースは

ほぼなく ”映画予告編”専門のプロダクションに依頼して製作しているのが

大部分であるそうです。

 

通常予告編は映画が完成する前に製作するもので、

キャッチコピーや音楽、メインビジュアルが映画本編と違うのはこの為です。

音楽も予告編のみしか使われない物を作曲する事もあるのだとか。

 

・予告編では超面白そうだったのが映画はがっかりにもほどがあるというケース

・サスペンス映画だと思って観にいったらアクション大作だったというケース

・完全新作の続編が展開されると期待していったらまさかの14年後だったケース

 

あるあるですよね。(ねーよ)

 

しかし単純にスゴいと思うのがその編集力ですよね。

90〜150分の物語を30秒〜2分にまとめ、端的に表現したい部分を押し出しかつ、

ネタバレやヒントになる部分は厳禁。で、面白くしてねって。

私からすれば完全無理ゲーのレベルですよ。

でもこの予告編の出来いかんで映画の観客動員数が大きく変わってくる訳ですから

非常に重要な仕事です。

 

で、ここで私が思う事というのは、

逆に言うと映画本編とまるで違う内容の予告編を作る事が出来れば

お客さまが多く来られる訳ですから本編内容と関係なくっても良いわけです。

目的は観客動員数と話題作りの訳ですから。

でもやりすぎると観客動員は長続きせず、足らないとそもそも集客もできない。

そこはバランスですね。

 

自分の業界で考えると当てはまる部分もあるわけです。

商品のスペックや希少性、伝統、価格、

日本人の心とかルールとかいろいろ。

 

着物を着ている、着たいというお客さまは、

 

洋服とは違うファッションを楽しみたい。

しゃんとした自分になりたい。

奇麗だとほめられたい。

日本人である事に誇りがもてる装いをしたい。

 

という結果を求められているんです。

 

守らなければいけない最低限のルールやもろもろの知識はありますが、

着物業界が今後行なっていく様々な動きが

いわゆる『悪い予告編』にならないように考えねばとも思う訳です。

 

そんな映画の話なども上記のセミナーでは話しまくりで超楽しいので

もしもまたエクスマの映画セミナーが開催されたら行ってみてはいかがでしょうか?

 いやあ勉強になります。

 

こんなのもあるようです。よろしければ。

movie.walkerplus.com

 

ちなみに冒頭の黒澤監督の”紙芝居”ですが、

昔、街頭で駄菓子の販売を行なってから紙芝居をしていたという商売が

あり、全盛期のドラゴンボール並みに良いところで「また明日ー」っていって

帰っていくおっちゃんがいたんですよ。んで、翌日続き見たいならーって。

私のさらに上の世代の話なので自分では経験はしていませんが。

若い人の為に念のため。

 

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。