着物屋をやっています

兵庫県の着物屋 有限会社みさ和の2代目がつらつらと商いに関係ある事ない事書いています

大塚呉服店物語 ④

 

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                             Designed by Yusuke seki

 

みなさまこんばんはオオツカです。

本日も続いて参ります。よろしくお願いします。

 

前回までの物語

大塚呉服店物語 ③ - 着物屋をやっています

大塚呉服店物語 ② - 着物屋をやっています

大塚呉服店物語 ① - 着物屋をやっています

 

「ブランドを作るためにデザインは必要ですよ。

 でもそれはあくまで差別化の為の手段に過ぎなくて、使わないと。

 まずは、経営者がデザインリテラシー(デザインを理解する事)

 を持たないといけませんね。」

                  打合せ時に出た中川さん、山田さんの発言

 

 

前回、新しいきものブランドのお披露目があるので見に行きましょうと

決定したのが2012年の6月上旬。なんかスゴい暑い日だったのを覚えています。

 

【ちまちま紹介していると超長い文になるので情報から先にご紹介】

 

そのブランドというのがこちら、ドゥーブルメゾン

 

www.doublemaison.com

当日のお披露目の様子はこちら、

fashionjp.net

 

運営元のきものやまとさんはこちら、

着たいを叶え期待に応える|着物・振袖・和装小物なら「きもの やまと」

 

「もともとちょっと知り合いでねー」中川さん。

「紹介するわー、やまとの矢嶋会長。」さらっとご紹介。

「知ってる?」

 

って、知ってるわー!!着物業界のカリスマやー!!

大変気さくに話して下さるオシャレ紳士な方でした。

                    

                        いつも気にかけて頂いてありがとうございます。

                      ちょい古い紹介記事ですがこんな方です。

                           http://www.asakyu.com/anohito/?id=177

 

上のそれぞれのHPや紹介記事を読んで頂ければ分かると思うんですが、

ポイントとしては、

創業からもうすぐ100周年の老舗きものチェーン店のやまとが

既存のきものの形にとらわれないきものブランドを立ち上げたというだけでなく、

 

1、ブランドの全体の方向性を決めたり修正したりする

  ”ディレクター”(監督)を据えた。

    担当:大森伃佑子さん (雑誌オリーブのカリスマスタイリスト)

 

2、ディレクターの意思を反映するデザイナーが居る(商品、店舗、販促など)

    担当:菊地敦己さん Atsuki Kikuchi

 

3、お客さまの目に触れる部分のイメージ、グラフィックのプロがいる

    イラストレーション担当:塩川いづみ

 

多分着物業界で初めての試み。

 

「全部じゃないけど、ちょっと気の利いたブランドは自店が買ってもらいたい

 お客さまに伝わるように商品やサービスそのものだけじゃなくて、

 そのブランドの意思を出来るだけ分かりやすいように整理して、纏めて、

 発信をしている。でなきゃ伝わらないんですよ」 とお二人。

 

確かに、実例として形を作ったものを見せられるとこれ以上の説得力は

なかったです。なるほどなーと。えらい手間が掛かっています。

 

着物業界はどちらかというと「デザイン」というものに対して理解が低くて

結構後回しというか最後に回される部分なんですね。お金も出したがらない。

なんでかってというと、一言でいうと冒頭に出た話に繋がるんですが、

 

『経営者がデザインリテラシーが低い、または皆無』という事です。

 

店舗や商品にデザイン費用をかけても無駄だって思っているから。

自分が分からないから外注とか社内に適当に投げちゃうから。

景気がいい時にやってみた事があったけど費用対効果で考えたら無駄だと思ったから。

 

「デザインにお金を使ったら絶対に売上が伸ばせるかっていったら、

   そんな事はないけれどしっかりと伸ばしている所はちゃんとやっている。

 着物業界ってどうですか?」

 

「なんであんなに高いものなのにちゃんと出来ている所がほとんど無いんですか?」

 

ぐう。の音もでませんねえ。

 

こちらのギャラリーでは一通りお話をさせて頂いて移動中に、

 

「まずは大塚さんが勉強しましょうか」

 

ハイ。

 

「今日の所はこの2件見てみて下さい。あとは気になった所はめんどくさがらずに

 ちゃんと調べていく事。次回京都で打合せをした時にまた色々教えます」

 

とこの日は解散です。

 

で、その後行ったお店というのが、

 

一つ目

SHIBUYA PUBLISHING & BOOKSELLERS 

SHIBUYA PUBLISHING BOOKSELLERS

 

 本屋さんです。

 が、一番の特徴はお店の一番奥が【出版社の編集室】になっている所です。

 つまりお蕎麦屋さんやうどん屋さんみたいに作っている所を見せつつ、

 出版物も販売するというお店。(もちろん他の出版社の物も取り扱いしています)

 そして、その編集者達がセレクトした本やマンガ、雑誌。

 コーヒーや文具など本とともに使うと便利なアイテムがぎっしり。

 

二つ目

 パパブブレ渋谷店

papabubble

 

 飴屋さんです。金太郎飴的な飴。

 が、特徴が全部実演で職人達と話をしながら試食したり、作りたてそのものを

 買えます。こちらはビジュアルで見てもらった方がいいのでHPやYOUTUBE

 動画など見て下さいね。

 あと、法人個人問わずオリジナルを発注出来ます。

 (忙しい時は断られますが)

 

すごいな。

こんな事をやっているお店がたくさんあるんだ…。

というか知らなかったのは自分だけで勉強した事ないからだ…。

 

じゃあ遅まきながら、「勉強しよう」

 

 

本日も最後まで読んで頂いてありがとうございました。